――悩みの中身より「距離感」が問題になるとき
「靴そろえてって言っただけなのに、
『わかってる!』とドアがバタン」

リビングでは、背中を丸めてスマホ。
話しかけると、なんとなく漂う「今はやめて」の空気。
思春期に入った男の子と暮らしていると、
こんな場面が増えてきます。
「何か悩んでいるのかな」
「聞いたほうがいい? それとも放っておく?」
親が迷うのも、無理はありません。
でもこの時期、
大事なのは“悩みの中身”を知ることよりも、
どんな距離で関わるかだったりします。
この記事の内容
思春期男子の悩みは「外」で起きている
よく聞く悩みとして、
・友だち関係がうまくいかない
・他人からどう見られているかが気になる
・自分が何者なのか分からなくなる
こうしたものがあります。
一見バラバラですが、
共通しているのは主な舞台が家の外だということ。
学校、友だち、集団、評価。
外の世界で、
自分の立ち位置を必死に保とうとしている。
① 友だち関係に悩むとき
思春期になると、
友だちとの関係は一気に複雑になります。
仲はいいけど、気を遣う。
グループの中で浮いていないか不安。
本音を言えないまま合わせてしまう。
こうした緊張を、
本人は外でずっと抱えています。
家に帰って無口になるのは、
何も考えていないからではなく、
外で張りつめていた力を抜いているだけ
ということも少なくありません。
② 他人の目が気になるとき
思春期男子は、
想像以上に「見られている感覚」に疲れています。
変じゃないか。
ズレていないか。
評価を下げていないか。
その確認を一日中していると、
家ではもうこれ以上、
誰かに測られたくなくなります。
親の何気ない一言が刺さるのは、
アドバイスが嫌なのではなく、
評価が続く感覚そのものがしんどいから。
③ 自分が分からなくなるとき
いちばん言葉になりにくい悩みが、これです。
やりたいことが分からない。
将来を考えたくない。
自分に自信が持てない。
これは怠けでも、投げやりでもなく、
自分の基準を作り直している途中に起きる状態。
小さい頃は、
正解は外にありました。
でも思春期になると、
「自分はどう思うか」を考え始めます。
基準がまだ完成していないから、
迷う。
比べる。
自信が揺らぐ。
なぜ家で荒れるのか
ここで、よくある疑問が出てきます。
「外の話なら、どうして家で態度が荒れるの?」
理由は単純で、
家が安全な場所だから。
外で必死に整えてきたものを、
家では一度ほどいている。
だから、
・無言になる
・反発する
・感情が出る
それは拒否ではなく、
持ち帰ったものを、そのまま置いておきたい
というサインです。
「整理されるのがつらい」理由
母親がよくやりがちなのが、
気持ちを言葉にして整理してあげること。
でも思春期男子にとっては、
それは
「机の引き出しを勝手に開けられる感じ」
「書きかけのノートを、途中で添削される感じ」。

助けがいらないわけではない。
ただ、まだ途中のまま置いておきたい。
だから
「うるさい」
「分かってる」
という言葉が出てくる。
それは反抗ではなく、
自分の領域を守るための反応です。
共通しているのは「答えはいらない」ということ
友だちの悩みも、
他人の目も、
自分が分からない不安も。
共通しているのは、
・解決策を求めていない
・方向づけをされたくない
・評価されたくない
という状態。
必要なのは、
答えではなく、余白です。
「何もしない」を、ちゃんとやる
余白というと、
「放っておくこと?」と不安になるかもしれません。
でもそれは、
何もしないのではなく、やりすぎないという選択。
たとえば、
・ご飯だけは、いつも通り温かくしておく
・同じ部屋にいても、無理に会話を埋めない
・隣でそれぞれ別のスマホを見ている時間を許す
関係を切らずに、
踏み込まない。
それだけで、
十分なサポートになることもあります。

まとめ
思春期に自信がなくなったように見えるのは、
失っているからではありません。
自分で基準を作り直している途中だから。
黙るのは拒否ではなく、
内部作業の時間。
家で荒れるのは、
家が“整理されないでいられる場所”だから。
近づくか、待つか。
その距離を間違えないことが、
この時期の一番の支えになります。
いっちーのひと言:言葉を飲み込む代わりに、お茶を一口
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ホーム » 『わかってる!』が増えたとき、子どもは一人で考え始めている
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。







