「勇気を出して行ってみたのに、泣いて終わった」
「結局、何もできずに帰ってきてしまった…」
初めての支援センターや児童館で、こんな一日を過ごした親御さんは少なくありません。期待していた分、がっかりした気持ちや、自分を責めてしまう気持ちが強く残ることもありますよね。
でも結論から言うと、泣いて何もできなかった日は、失敗ではありません。
この記事では、その日を「意味のある一日」として捉え直すために、
- 親が一番つらくなりやすい瞬間
- 子どもがその場で感じていた心理
- 実はその日に“できていたこと”
- 次にどう考えればいいか
を、子どもの心理の視点から丁寧に整理します。
この記事の内容
「うまくいかなかった」と感じてしまう瞬間
支援センターで親が一番つらくなるのは、次のような場面です。
- 周りの子は楽しそうに遊んでいる
- スタッフに声をかけられても余裕がない
- 抱っこから降りず、泣き続けるわが子
その空間にいると、
「うちの子だけダメなのかな」
「連れてくるのが早すぎた?」
と、状況ではなく“自分や子ども”を否定する方向に気持ちが向きやすくなります。
子どもは何を感じていた?|泣いた理由を心理から見る
初めての支援センターは、子どもにとって
- 知らない場所
- 知らない人
- 知らない音やにおい
が一度に押し寄せる環境です。
泣いてしまったのは、
- わがままでも
- 甘えでも
- 失敗でもなく
「刺激を処理しきれなかった」という、ごく自然な反応です。
特に、人見知り・場所見知りがある子は、まず
ここは安全?
ママ(パパ)は離れない?
という確認をしています。
泣くことで親の存在を確かめるのは、安心基地としての親をしっかり使えている証拠でもあります。
その日、実はちゃんと「できていたこと」
「何もできなかった」と感じる日でも、実際には次のようなことが起きています。
- 新しい場所の空気を感じた
- 知らない子どもや大人を見た
- 親と一緒に“外の世界”を体験した
これはすべて、子どもの中では大きな出来事です。
特に、何もせずに抱っこで過ごした時間は、
親と一緒なら大丈夫
という感覚を、環境とセットで記憶する大切なプロセス。
「遊べたかどうか」ではなく、「安心できたかどうか」で見直してみてください。
「あの時、どう声をかけてあげればよかったんだろう…」
泣いて終わった帰り道、そんなふうに考えてしまうこと、ありませんか。
この本は、「泣いた」「嫌がった」「動けなかった」
そんな“うまくいかなかった場面”の声かけを、
具体的な言葉で教えてくれます。
読んでいると、
「あの日は失敗じゃなかったのかもしれない」
そう思えてくる一冊です。
※今すぐ変わらなくて大丈夫。
「こんな声のかけ方もあるんだ」と知るだけで、次が少し楽になります。
親がいちばん疲れてしまう理由
泣いて帰った日のしんどさは、子どもよりも親の方が強いことがあります。
- 周囲と比べてしまった
- 期待していた結果と違った
- 気を張り続けていた
支援センターは「支援」の場ですが、初回は助けてもらう余裕すらない状態になりがちです。
まずは、
今日一日よく頑張った
と、親自身をねぎらうことが大切です。
次に行くなら、どう考えればいい?
泣いて終わった経験があると、「次はどうしよう」と悩みますよね。
選択肢は一つではありません。
- 少し間を空ける
- 時間帯を変える
- 滞在時間を10分にする
- 今日は行かないと決める
どれも正しい判断です。
支援センターは「慣れなければならない場所」ではなく、
必要なときに使える場所。
無理に慣れさせようとしなくても、
子どもが成長したある日、ふっと入れるようになることも珍しくありません。
COLUMN
「前は無理だったのに…」が、ある日ふっと変わること
前に来たとき、支援センターの入口で泣いてしまって、結局中に入れなかった。
あのときは「今はまだ早かったんだな」と思ったし、正直なところ、
また泣かれたらつらいなという気持ちも残りました。
だから次に来るまで、少し時間が空いたのは自然なことだと思います。
でも、久しぶりに訪れたある日。
以前と同じ場所、同じ入口なのに、あのときのような強い抵抗はなく、
驚くほどあっさり中に入れた——そんな経験をする親は、実は少なくありません。
特別な練習をしたわけでも、何かを克服させたわけでもない。
ただ、子どもが成長する時間があっただけ。
一度うまくいかなかったからといって、ずっと無理だと決めなくても大丈夫。
少し時間を置いて、また必要になったときに思い出せばいい。
支援センターは、
慣れさせる場所ではなく、
使えるようになっているかもしれない場所なのだと思います。
まとめ|泣いて帰った日は、失敗じゃない
初めての支援センターで泣いて何もできなかった日。
それは、
- 親子で外の世界に一歩出た日
- 子どもが安心できるか確かめた日
- 親が子どもの反応を知った日
です。
「うまくいかなかった」と切り捨てず、
その日の意味を、少しだけ優しく言い換えてみてください。
もし、
「行く前から不安で動けない」という気持ちがある方は、
支援センターってどんなところ?初めてでも浮かない?持ち物・準備ガイドの記事も、事前の安心材料として参考になります。
親子のペースは、それぞれ違っていて大丈夫です。
🌱 「泣いてしまった日」をどう受け止める?
🌸 支援センターで悩む親子のための読み進めガイド
支援センターのおもちゃを見て、
「家にもあったらいいのかな…」と感じることもありますよね。
でも、今はまだ遊ぶかどうかわからない時期。
無理に一つずつ買いそろえなくても大丈夫です。
最近は、支援センターでよく見るタイプのおもちゃを、必要な時期だけレンタルできるサービスもあります。
「遊ばなかったら返せる」「成長に合わせて替えられる」
そんな親の気持ちを軽くする選択肢として、知っておくだけでも十分です。
ホーム » 初めて支援センターに行ったけど、泣いて何もできなかった日|それでも大丈夫な理由
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
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