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「支援センターに行っても、うちの子だけ遊ばない」
「おもちゃがあるのに、ずっと端っこで見ているだけ…」
初めての支援センターや児童館で、そんな姿を見ると、
大丈夫なのかな?
慣れないだけ?それとも何か問題がある?
と不安になる親はとても多いものです。
でも、結論からお伝えすると、“何もしないで見ている時間”は、子どもにとってとても大切な成長の一部です。
この記事では、支援センターで遊ばずに見ている子の行動を、子どもの心理発達の視点から読み解き、
- なぜ最初は遊ばないのか
- 子どもがその時間にしていること
- 親がやっていい関わり方・避けたい関わり方
を、安心して理解できる形で整理していきます。
「遊ばない=問題?」と感じてしまう理由
支援センターでは、どうしても目に入るのが
- 楽しそうに走り回る子
- すぐにおもちゃに手を伸ばす子
の姿です。
その中でわが子が動かないと、
周りと比べてしまう
「連れてきた意味あった?」と感じる
と、親の気持ちは揺れやすくなります。
しかしこれは、子どもの問題ではなく、環境によって起きる自然な比較反応です。
🌱 「動かない」行動の見え方が変わる
子どもが最初にしている「安全確認」という行動
初めての場所で子どもがまず行うのは、「遊ぶ」ことではありません。
それより先に、
- ここはどんな場所か
- どんな人がいるか
- 親はそばにいるか
を確認しています。
この段階で多く見られるのが、
- 親の膝や抱っこから離れない
- 部屋の端や入口付近から全体を見渡す
- 他の子の様子をじっと観察する
といった行動です。
これは心理学的には「安全確認行動」と呼ばれるもので、
慎重さ・自己防衛・安心を大切にする力の表れでもあります。
観察期・模倣期・参加期|安心までの心理ステップ
多くの子どもは、新しい環境に入るとき、次のような段階を踏みます。
① 観察期
- 遊ばずに見ている
- 表情が硬い・真剣
- 親から離れない
→ 環境の情報を集めている段階です。
② 模倣期
- 他の子の動きをまねし始める
- おもちゃに少し触れる
- すぐ戻ってくる
→ 安全だと感じ始めています。
③ 参加期
- 自分から遊びに入る
- 親から少し距離が取れる
→ 安心感が行動につながる段階です。
この順番は、前後しても、戻っても問題ありません。
おもちゃを借りて、少し遊んだと思ったら、 またすぐ別のものを手に取る。
「もっとじっくり遊べばいいのに」 「集中力がないのかな…」 そんなふうに感じること、ありませんか。
でもこの時期の子どもは、「遊びたい」より先に「確かめたい」気持ちが強く働いています。
短いスパンでおもちゃを替えるのは、集中できないからではなく、 安心材料を集めている途中。
じっくり遊ぶ前には、必ず「ちょっと触る時期」があります。 今はまだ、遊びの入り口に立っているだけ。それで十分です。
この時期に親がやっていい関わり方
「遊ばせなきゃ」と思うほど、親は声をかけすぎてしまいがちです。
おすすめなのは、次のような関わりです。
- そばに座って同じ景色を見る
- 「ここにいるよ」と存在を示す
- 子どもが見ているものを言葉にする
例:
「あのお兄ちゃん、すべり台してるね」
行動を促さず、安心だけを共有するのがポイントです。
逆に、避けたい関わり方
無意識にやってしまいがちな関わりもあります。
- 「ほら、遊びなさい」と促す
- 他の子と比べる
- 抱っこから無理に下ろす
これらは、子どもに
まだ安心できていない
というサインを強めてしまうことがあります。
「何もしない時間」が長い子ほど、あとで伸びることも
慎重に環境を観察できる子は、
- 状況判断が得意
- 切り替えが上手
- 一度安心すると集中しやすい
といった特徴を持つことも多いです。
今は目立たなくても、安心が整ったあとにぐっと動き出すタイプもたくさんいます。
支援センターや児童館には、「遊ばせるため」よりも「安心して眺められる」おもちゃが多く置かれています。
家でも同じタイプがあると、「見たことがある」という安心感につながることもあります。

くみくみスロープ(木製)
車を転がすだけの単純な遊び。
何もしない子・見ているだけの時期でも視線を向けやすい定番。

木製ミニ食器セット
ごっこ遊びの入口に。
すぐ遊ばなくても、「見る→真似る」心の準備に使われます。

BRIO レールセット
支援センター定番。
触らなくても「世界観を眺める」観察期の子に向いています。

マグネット式おままごと
切る音・感触が楽しい。
手を出せるようになったサインが出やすいおもちゃ。
まとめ|見ている時間も、立派な成長
支援センターで何もしない子。
それは、
- 怖がっている証拠でも
- 遅れているサインでもなく
「安心できるかどうかを、真剣に確かめている姿」です。
親がそばにいて、
そのままで大丈夫
という空気をつくることが、
次の一歩につながります。
もし、
「泣いて何もできなかった日」が心に残っている方は、
初めて支援センターに行ったけど、泣いて何もできなかった日の記事も、あわせて読んでみてください。
子どものペースは、その子だけのものです。
支援センターのおもちゃを見て、
「家にもあったらいいのかな…」と感じることもありますよね。
でも、今はまだ遊ぶかどうかわからない時期。
無理に一つずつ買いそろえなくても大丈夫です。
最近は、支援センターでよく見るタイプのおもちゃを、必要な時期だけレンタルできるサービスもあります。
「遊ばなかったら返せる」「成長に合わせて替えられる」
そんな親の気持ちを軽くする選択肢として、知っておくだけでも十分です。
🌸 支援センターで悩む親子のための読み進めガイド
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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