このブログはPRを含みます
はじめに｜白紙の前で、親だけが焦っている
お絵かきの時間。
周りの子はもう描き始めているのに、
わが子は紙を見つめたまま、何も描かない。
「描かないけど大丈夫？」
「興味がないのかな」
「発達が遅れているのでは…」
白紙の時間が長いほど、
親の頭の中は不安でいっぱいになります。
でも、その白紙は本当に
“何も起きていない時間”なのでしょうか。
この記事では、
- すぐ描かない子の心の中で起きていること
- 描き始めが遅い子ほど、あとから伸びやすい理由
- 絵に出る「準備が整ったサイン」
- 親が今できる、安心を増やす関わり方
を、子どもの絵と心理の視点から整理します。
結論｜描かないのではなく、「まだ出していない」だけ
すぐ描かない子の多くは、
描けないわけでも、
やる気がないわけでもありません。
「これでいい」と思えるまで、心の中で準備しているのです。
特に、人見知り・観察型の気質をもつ子は、
- 失敗したくない
- 途中で変えたくない
- 自分なりに納得してから出したい
という思いが強く、
描き始めるまでに時間がかかります。
なぜ白紙の時間が長くなるのか
理由① 先にイメージを完成させたい
衝動的に描く子が
「描きながら考える」タイプだとすると、
観察型の子は
「考えてから描く」タイプです。
- 何を描くか
- どこから描くか
- どう終わらせるか
を頭の中で組み立ててから、
初めて線を引きます。
理由② 失敗を強く意識している
白紙を前にして止まる子は、
- 消せない
- やり直せない
- 思った通りに描けなかったらどうしよう
という不安を、
大人以上に感じています。
これは慎重さであり、
自分の表現を大切にしている証拠でもあります。
白紙の時間に、子どもの中で起きていること
描かない時間、
子どもの心の中では次のことが進んでいます。
- 見たもの・体験の整理
- どう表現するかの検討
- 安心できるかどうかの確認
外からは見えませんが、
かなり高度な内的作業です。
すぐ描かない子が「あとから伸びる」理由
理由① 準備が整った瞬間に、一気に出す
観察型の子は、
準備が不十分なまま出すことを嫌います。
その分、
- 安心
- イメージ
- 納得感
がそろった瞬間、
- 突然たくさん描く
- 表現が一気に増える
- 集中が深くなる
という変化が起こりやすくなります。
理由② 表現にブレが少ない
描き始めが遅い子ほど、
- 途中で投げ出さない
- 最後まで描き切る
- 世界観が安定している
という特徴があります。
これは、
頭の中で全体を見通してから
手を動かしているからです。
絵に出る「伸びる前」のサイン
サイン① 紙をよく眺めるようになる
描かなくても、
- 紙を見る時間が増える
- クレヨンを選ぶ
- 並べ替える
といった行動が出てきたら、
表現への準備が進んでいる合図です。
サイン② 体験についてよく話す
描かなくても、
- 見たこと
- 行った場所
- 人の動き
をよく話すようになる時期があります。
これは、
絵になる前段階として
心の中で整理が進んでいる状態です。
サイン③ 突然描き始める
前触れなく、
ある日いきなり描き始める。
それは偶然ではなく、
準備が整った結果です。
親がやりがちなNG関わり
不安になると、
つい次のような声かけをしてしまいがちです。
- 「まだ描かないの？」
- 「何でもいいから描いてみたら」
- 「白いままだよ」
これらは、
慎重な子にとって
表現へのハードルをさらに上げてしまうことがあります。
安心を増やす関わり方
① 描かなくてもOKにする
「描かなくてもいいよ」
「今日は見てるだけでもいいね」
この一言で、
白紙へのプレッシャーは大きく下がります。
② 結果よりプロセスを見る
描いたかどうかではなく、
- 見ていた
- 考えていた
- 準備していた
という過程を言葉にしてあげましょう。
③ 描ける場所を限定しない
外で描けなくても、
家で描けていれば十分です。
観察型の子は、
安心できる場所で力を出すのが自然です。
人見知り・観察型の気質との関係
すぐ描かない子には、
人見知り・場所見知りを併せ持つ場合が多くあります。
この気質については、
人見知りの子は“見てから描く”という記事で
詳しく解説しています。
まとめ｜白紙は、成長が止まっている証拠ではない
白紙の時間は、
- ためて
- 整えて
- 準備している
時間です。
すぐ描かなくても、
その子の中では
確かに成長が進んでいます。
焦らず、比べず、
「その子の順番」を信じてあげてください。
その信頼が、
あとから伸びる力を
いちばん大きく支えます。
おすすめ教材で描く力をサポート
子どもが白い絵のまま止まってしまうときは、イメージを言葉にしたり、描く順番を整理する教材が役立ちます。特に以下の2冊は、楽しみながら描く力や思考力を伸ばせます。
イメージを思い浮かべながら楽しく描く力を養えるドリルです。特に「何を描くか迷う」子どもにおすすめ。
楽しみながら文章化・表現力を伸ばせます。
📚「描けなくても大丈夫」──シールで手を動かすきっかけづくりにおすすめ
「お絵かきしよう」と言われると苦手意識が強くなる子もいます。
そんなときはまず“描く”よりも“手を動かす楽しさ”を取り戻すのが近道。
貼る → 触る → 手を動かす体験ができるシールブックは、気負わずに楽しめます。
🍱 おべんとうブック（シールブック）
好きな具材をシールで貼って、自分だけのお弁当づくり。
貼っているだけで手先がどんどん動く → 達成感が生まれる流れを作りやすい一冊。
🧸 バーバーベアー（シールブック）
くまさんに髪型やひげをシールで変身させながら遊べるワーク。
「遊んでいたら手が動いていた」感覚を自然に作りやすいのが魅力です。
焦らず、無理させず、まずは“楽しめた”の経験を積むことが何よりのサポート。
シールブックは、お絵かきへの苦手意識が強い子にもやさしく寄り添える選択肢です。
🔗発表会や参観日で自信がない子へ｜自己肯定感を伸ばす教材ガイド
🌸 支援センターで悩む親子のための読み進めガイド
📖 夜の読み聞かせ、これでいいのかな？
寝る前の読み聞かせは、
子どもの心を落ち着かせ、想像力を育てる大切な時間。
忙しい日でも、音声なら無理なく続けられます。
冬休みにおすすめの家庭学習教材
長期休みに入ると、子どもがスマホやゲームに夢中で、じっくり考える時間が足りていない…そんなお悩みはありませんか？
せっかくのお休みに勉強漬けは大変ですが、楽しみながら思考力を鍛えられる教材なら、遊びの延長のように自然に学べます。 遊び要素はあるけれど、しっかり頭を使う内容なので、ゲームやスマホの時間を補う学びにもぴったりです。
冬休みのまとまった時間を活用して、じっくり考える力や集中力を育てるチャンスです。
愛用している色鉛筆
＼ はじめての妊娠・出産。ちょっとした不安も相談したいママへ ／
“もしもの心配”を、専門家がやさしく整理してくれます
妊娠・出産・子育て期は、いちばん保険の力が必要なタイミング。 ベビープラネットなら、子育て経験のあるFPが何度でも無料で相談OKです。