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こんにちは、ITTI(いっちー)です。
「絵本を読んであげたいのに、全然聞いてくれない」
「このままじゃ、この子の言葉が遅れてしまうんじゃないか……」
そんなふうに、焦りや不安で胸がいっぱいになっていませんか?
周りの子が絵本をじっと見つめている姿を見たり、SNSで「読み聞かせ1万回!」なんて言葉を目にしたりすると、1ページも読めずに逃げられてしまう毎日に、ふと孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、どうか自分を責めないでくださいね。 実は、子どもの言葉を育むルートは、絵本だけではないんです。
今日は、絵本を嫌がるお子さんでも、日々の暮らしの中で着と言葉を増やしていくヒントをお話しします。読み終わる頃には、「あ、うちの子、こんなに成長してたんだ」と、少し明るい気持ちでわが子の顔を見つめられるはずですよ。
言葉はどうやって育つ?
まず、言葉が育つ仕組みを少しだけ整理してみましょう。言葉は、単語カードのように「暗記するもの」ではないんです。
言葉は“覚えるもの”ではなく“使われるもの”
子どもにとっての言葉は、自分の気持ちを誰かに伝えたり、目の前の世界を理解したりするための「道具」です。
- 生活の中で聞く: 「おいしいね」「熱いよ」という生の声を浴びる。
- 使ってみる: 指をさしたり、片言で真似をしたりする。
- 伝わった経験を積む: 「あ、伝わった!」という喜びが、次の言葉を引き出します。
この「やりとりの循環」こそが、言葉の土壌を耕してくれます。

絵本は「たくさんある手段のひとつ」
絵本は確かに、豊かな語彙に触れる素晴らしいツールです。でも、それが「唯一の正解」ではありません。 言葉を育む入り口は、歌であったり、お散歩での発見であったり、あるいはお風呂での水遊びであったり……。 絵本という入り口が今は閉まっていたとしても、他のドアはたくさん開いている。そう考えてみてくださいね。
なぜ日常の遊びで語彙が増えるのか
実は、2歳前後の子にとって、静かに座って聞く絵本よりも、日常の遊びの方が「言葉が心に残りやすい」という側面があります。
気持ちが動くと、言葉は残りやすい
「楽しい!」「悔しい!」「びっくりした!」 心が大きく動いた瞬間に聞いた言葉は、驚くほど深く記憶に刻まれます。 たとえば、滑り台を滑った瞬間の「シューッ!」や、おやつを落とした時の「あちゃー!」。 感情とセットになった言葉は、絵本の中の言葉よりもずっと鮮やかに、お子さんの血肉になっていくことが多いのです。

体を使う経験は、言葉とセットで記憶される
2歳児さんは「動くこと」が大好き。 「トントン」とお野菜を切る真似をしたり、「ぴょーん」と跳ねたり。 「動作(体の感覚)」と「言葉(耳の刺激)」が一致したとき、脳は言葉をぐんぐんと吸収します。五感を使って学べる日常の遊びは、最強の知育の時間とも言えるのですね。
「今この瞬間」の言葉は理解しやすい
絵本は、今ここにはない「物語の世界」を想像する力が必要です。これは、2歳児さんにとってはかなり高度な技術。 一方で、日常の遊びは「目の前にあるもの」を扱います。 「赤いリンゴだね」「冷たいお水だね」。 具体的で分かりやすいからこそ、無理なく言葉が染み込んでいくのです。

語彙が増えやすい日常の遊び・場面【具体例】
具体的にどんな場面で言葉が育っているのか、いくつかのシーンを覗いてみましょう。
1. ごっこ遊び(おままごと・ぬいぐるみ)
「はい、どうぞ」「おいしい?」「あちちだよ」 ごっこ遊びは、言葉の宝庫です。

自分とは違う誰か(ぬいぐるみやパパ・ママ)になりきってやりとりすることで、相手に伝えるための言葉が自然と引き出されます。 難しい言葉を教えようとしなくても、「これ、食べる?」「おかわり!」といった日常のやりとりが、言葉の土台をしっかり固めてくれます。
2. 外遊び・散歩
お散歩は、動く図鑑を歩いているようなもの。

- 見たもの: 「あ、ワンワンいたね」「赤いお花、綺麗」
- 音・動き: 「ブーブー、速いね」「葉っぱがヒラヒラしてる」
- 季節の言葉: 「風が冷たいね」「お日様、キラキラ」 わざわざ「お勉強」として教えなくても、歩きながらあなたが口にした言葉を、お子さんはスポンジのように吸い込んでいます。
3. 家事まね・生活動作
洗濯物を畳む、ジャガイモを洗う。

そんな何気ない家事の時間も、実は言葉の学び場です。 「タオル、ふわふわだね」「お水でジャブジャブしようか」 「動作」と「状態」を表す言葉がセットで出てくるので、言葉の意味が理解しやすくなります。
4. イヤイヤしている場面
「イヤ!」「あっち行って!」 親としては一番つらい場面ですが、実はこれも「感情語」を育てるチャンス。 「自分でやりたかったんだね」「上手くいかなくて悲しいね」 大人がそのぐちゃぐちゃな気持ちを言葉にしてあげると、お子さんは少しずつ「これが『悲しい』っていう気持ちなんだ」と学んでいきます。言葉になる前の大切な「心」の準備期間なんですね。
親ができる「語彙を増やす関わり方のコツ」
特別な教材は必要ありません。あなたのちょっとした「添え方」で、言葉の世界は広がります。
実況中継のように言葉を添える
「さあ、お勉強しましょう」と構える必要はありません。 お子さんがやっていることを、実況中継のように言葉にしてあげてください。 「あ、赤い車を選んだね」「高く積めたね、おぉ〜!」 あなたが自分の行動に興味を持って言葉にしてくれる。その心地よさが、お子さんの「もっとお話ししたい」という意欲に繋がります。
気持ちを代弁する
言葉がまだうまく出ないお子さんにとって、あなたは「専属の通訳さん」です。 「悔しかったね」「もっと遊びたかったんだね」 そうやって気持ちを代弁してあげることで、お子さんの中に「自分の気持ちを表す言葉」が溜まっていきます。
言い直させない・正さない
「『ブーブー』じゃなくて『車』でしょ?」と正したくなることもありますが、今はグッとこらえて。 間違っていても、一生懸命伝えてくれたこと自体に「そうだね、車だね」と、正しい言葉で包み込んで返してあげるだけで十分です。
「言葉が遅いかも…」と感じたときに知ってほしいこと
「でも、やっぱりうちの子はまだ全然喋らない……」と、夜な夜な検索しては落ち込んでしまうあなたへ。
増えているのに、見えにくい言葉もある
言葉には、実際に喋る「表出語」と、頭の中で理解している「理解語」があります。 コップに水を注ぐように、まずは「理解語」がたっぷりと溜まらないと、喋る言葉としては溢れ出してきません。 喋らなくても、「お靴持ってきて」と言って持ってこれるなら、コップの中には着々と水が溜まっています。

比べるほど不安になる理由
1歳半でスラスラ喋る子もいれば、3歳近くになって突然喋り出す子もいます。 発達のスピードは、身長が伸びる時期が違うのと同じように、一人ひとり違います。 「見える部分(喋る言葉)」だけを見て焦らなくても、お子さんの内側では、あなたとの関わりの中でしっかりと根っこが育っています。
日常で育っている力
「聞く力」や「伝えようとする視線」、「あなたと一緒にいたいという気持ち」。 これらはすべて、言葉の育ちを支える大切な「非認知能力」です。 絵本を読まなくても、これらは日常の抱っこや遊びの中で、もう十分に育まれていますよ。
絵本との付き合い方は「できたらラッキー」でいい
いつか、お子さんが絵本を楽しめる日が来るかもしれません。でも、今は無理をしなくて大丈夫。
読めない時期があっても大丈夫
絵本を開かない、聞かない。それは「本が嫌い」なのではなく、今は「他のことに夢中」なだけ。 いつか、お子さんの興味と絵本の世界がカチッと噛み合う日が来ます。それまでは、絵本は「インテリア」や「おもちゃ」くらいに思って、気楽に置いておきましょう。

日常で育っているからこそ、後からつながる
日常の遊びで「実体験」をたくさん積んでいる子は、後で絵本を読み始めたとき、「あ、これお散歩で見たお花だ!」と、驚くような吸収力を見せることがあります。 今の「絵本を読まない時間」は、決して無駄ではありません。
こんな親子は、もう十分できています
もし、あなたが今、こう思っているなら。

- お子さんにたくさん話しかけている
- 一緒に遊んで、笑ったり困ったりしている
- お子さんの気持ちをなんとか受け止めようと悩んでいる
あなたは、もう十分すぎるほど、お子さんの言葉の土壌を豊かに耕しています。 絵本が読めなくても、読み聞かせが完璧じゃなくても、お子さんはあなたの声と愛情をたっぷり浴びて、自分のペースでしっかりと育っています。
「今日も子どもと向き合おうとしているあなたは、もう十分がんばっていますよ」
まとめ|日常はすでに学びの宝庫
絵本がなくても、言葉は育ちます。 お砂場でのやりとりも、お着替えの時の「よいしょ」も、すべてがお子さんにとっては輝かしい「言葉の教室」です。
「今日は絵本を読めなかったな」と反省するのではなく、「今日はお散歩でアリさんを見つけたね」と、日常の中にある小さな成長を数えてみてください。
出口の見えないイヤイヤ期や、不安な読み聞かせの時間も、いつかは懐かしい思い出に変わります。 今夜は、肩の力を抜いて、お子さんの寝顔を眺めながらゆっくり休んでくださいね。

おやすみなさい。また明日も、ゆるっといきましょう。
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