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子どもに「自分で考えて行動する力」をつけたいとき、親はつい「こうしなさい」「ああしなさい」と指示してしまいがちです。でも、それだけでは 自分で考える力=メタ認知 は育ちません。
そこでおすすめなのが 実況中継型声かけ。
子どもの行動や考えをそのまま言葉にして伝えることで、子どもは自分の行動や思考を客観的に認識できるようになります。
実況中継型声かけがメタ認知を育てる理由
メタ認知とは「自分の考えや行動を客観的に振り返る力」のこと。
実況中継型声かけは、親が子どもの行動を言語化することで、子どもが「今、自分が何を考えているか」「次に何をすべきか」を意識するきっかけを作ります。
例:
- 「ブロックを積み上げてるね。倒れないように慎重に置いてるんだね」
→ 自分の工夫を自覚できる - 「青いクレヨンで丸を描いたね。次はどの色にしようかな?」
→ 次の行動を自分で考える意識が芽生える
日常で使える実況中継型声かけの具体例
1. お絵かき・工作
- 「赤いクレヨンで丸を描いてるね。どんどん大きくなってきたね」
- 「はさみで紙を切っているね。切るのに集中してるね」
- 「シールを貼ったら、次はどこに貼ろうかなって考えてるね」
ポイント: 色や形、動作をそのまま言葉にして認めるだけでOK。
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2. おもちゃ遊び
- 「ブロックを積み上げて高くしてるね」
- 「車を押して、トンネルの中を通そうとしてるね」
- 「パズルのピースを探しているね。どこに合うか考えてるね」
ポイント: 遊びの過程を実況することで、子どもは工夫や挑戦を意識できる。
3. 食事・お手伝い
- 「お皿を持ってテーブルに運んでるね」
- 「スプーンでご飯をすくってるね。上手にできたね」
- 「野菜を切るのに集中してるね。次はどの順番で切るのかな?」
ポイント: 成果よりも行動そのものに注目する。
4. 着替え・身支度
- 「靴下を脱いで、次は靴を手に取ったね」
- 「シャツのボタンを留めようとしてるね」
- 「髪をとかしているね。きれいになってきたね」
ポイント: 小さな動作でも実況することで、自分でやる意識が育つ。
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5. 外遊び・運動
- 「ブランコをこいでいるね。力を入れて前に進んでる」
- 「砂場で山を作っているね。次はトンネルも作るのかな?」
- 「走っているね。スピードがどんどん上がってきたね」
ポイント: 子どもが体を動かす楽しさを言語化することで、自覚と達成感につながる。
親が意識するポイント
- ジャッジせず実況する
→ 「ダメ」「危ない」ではなく、行動そのものを言葉にする - 短く簡単に
→ 長く説明せず、今やっていることを実況 - 次の行動を考える余地を残す
→ 「次はどうする?」と問いかける - 感情や工夫も言葉に
→ 「楽しそう」「工夫してるね」と伝える
メタ認知が育つとどうなる?
- 自分で考えて行動できる
- 失敗から学べる
- 工夫や改善の意識が芽生える
- 自己肯定感と自己効力感が高まる
実況中継型声かけ チェックリスト
| チェック項目 | ポイント | ✔ |
|---|---|---|
| ジャッジしていないか | 「ダメ」「危ない」はNG。行動をそのまま言葉に。 | |
| 短くシンプルか | 長い説明より、「今やっていること」を伝える。 | |
| 次の行動を考える余地を与えたか | 「次はどうする?」で自分で考える力を促す。 | |
| 感情や工夫も言葉にしたか | 「楽しそう」「集中してるね」「工夫してるね」など。 | |
| 成果よりプロセスに注目できたか | 結果より、行動そのものや努力を言語化。 |
実況中継型声かけ Q&A
Q1. 「実況中継」とはどう違うの?
A1. 「実況中継型声かけ」は、子どもの行動や思考をそのまま言葉にして伝えることです。評価や指示はせず、子どもが自分で考える力を育てます。
Q2. 注意や危険なことはどう伝える?
A2. 「危ない!」と言う前に、行動を実況して認識させると効果的です。
例:
「バランスをとってジャンプしてるね。足元を気をつけようか」
→ 危険を伝えつつ、自分で考える余地を残せます。
Q3. 全部の行動でやる必要はある?
A3. いいえ。特に「子どもが集中していること」「自分で考えさせたいこと」に重点を置くだけで十分です。
Q4. 長く続けないと効果はない?
A4. 短い言葉でも継続すればOK。子どもは少しずつ「自分で考える」力を身につけます。
Q5. 兄弟姉妹がいる場合はどうする?
A5. 個別に実況することが大切です。それぞれの行動に合わせて声かけすれば、競争心ではなく自己肯定感を育てられます。
まとめ
実況中継型声かけは、単なる「行動の説明」ではなく、子どもが自分の行動や考えを言語化して認識するサポート です。
これによって、子どもは自然に メタ認知 を身につけ、自分で考えて行動できる力を育てられます。
親が先回りせず、子どもと一緒に「今日の行動を実況してみる」だけでも、親も子どもも少し肩の力を抜いて楽しめます。
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