そもそも「かんしゃく」「こだわり」って何?多くの子に見られる理由
毎日の育児の中で、突然泣き出したり、怒りが爆発したり、同じ物や同じ順番に強くこだわったり…
子どもの「かんしゃく」や「こだわり」に振り回される日もありますよね。
SNSや育児サイトを見ると、
「うちの子、発達の問題なのかな?」「グレーかもしれない?」
と不安が膨らんでしまうこともあると思います。
でも最初にお伝えしたいことはひとつ。
“困らせたい”のではなく、「安心したい」「わかってほしい」気持ちのサインなのです。
これは単なる精神論ではなく、脳や発達の仕組みと深く関係しています。
特に1〜3歳ごろは、大人の思う以上に世界が複雑で、予測が難しい時期。
そのため不安やストレスを抱えやすく、感情があふれやすくなります。
さらに言葉の発達が追いつかず、
「思っていることをそのまま伝えられない」
という葛藤も、かんしゃくやこだわりにつながっていきます。
1〜3歳で「こだわり」が強くなるのは自然なこと
たとえばこんな経験、ありませんか?
- いつもと違うコップだと飲まない
- エレベーターのボタンを押したいのに押せなかったら大号泣
- 保育園に行く道がいつもと違うだけで怒る
大人から見ると「どうしてそこまで!?」と思うようなことでも、幼児期の子どもにとっては「いつもどおり」が安心できる世界なんです。
“同じであること”は、子どもにとって
世界を予測できる=自分は安全だと思えること。
だから、コップや順番にこだわるのは、安心を確保するための行動。
育児の現場では「こだわりが出てきた=成長している」という見方もよくあります。
成長とともに落ち着いていく子が多い理由
年齢が上がるにつれ、かんしゃく・こだわりが落ち着いていく子が多いのには明確な理由があります。
- 言葉が増えて「伝えられないストレス」が減る
- 気持ちの切り替えが上手になっていく
- 園生活で「小さな困難を乗り越える経験」が積み重なる
- 自分がコントロールできる範囲が広がる
つまり、時間の経過とともに自然と改善していくケースはとても多いんです。
「今つらい状況がずっと続く」わけではありません。
だからこそ、まずは自信を持ってほしいです。
頑張りすぎている親ほど、
「育て方が悪いのかな」「どうしてうちだけ…?」と自分を責めがちですが、
かんしゃくもこだわりも成長の過程でよくある発達の姿。
ここまで読んで「うちの子にも当てはまるかも」と感じたら、
それはあなたがしっかり子どもを見て、向き合っている証拠です。
まずはそれを認めてあげてくださいね。




