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家での遊びが学びになる理由
おうちで過ごす時間、つい「静かにしててほしい」と思ってしまうこと、ありますよね。
でも、子どもにとって“遊びそのもの”が大切な学びの時間です。
知育あそびとは、「知る力・考える力・感じる力」を伸ばす遊びのこと。
まだ文字や数字を教え込む段階ではなく、「なぜ?」「どうなるかな?」と感じる体験が、学ぶ意欲の土台になります。
年齢別に楽しむ知育あそび
1〜2歳:感覚を育てるあそび
この時期の子どもは、「触って・感じて・試す」ことが学びそのもの。
ティッシュを引っ張ったり、布をつまんだり、容器を振ったり…一見単純な動作でも、指先の巧緻性(こうちせい)や手の動かし方を鍛えています。

見られる姿の例
・手のひらで布を押したり、つまんで引っ張る
・容器を振って音の変化を確かめる
・ものを落として「どうなるかな?」と試す
この時期だからこそ、こうした“自分で試してみる姿”が何よりの学び。
声かけは「できたね!」より、「ふわふわだね」「どんな音がした?」と、感覚や発見に目を向けると効果的です。
育つ力と次のステップ
感覚を繰り返し刺激することで、手先のコントロールや集中力、因果関係を理解する力が育ちます。
こうした力がついてくると、次は「自分で工夫して道具を使う遊び」や、「見立て遊び」にも夢中になれるようになります。
🔗子どもがおもちゃを“並べるだけ”“見つめるだけ”…発達に遅れ?それとも個性?
1~2歳:おすすめの遊び
■ティッシュの代わりにカラフルな布を入れる
ティッシュを引っ張るあそびは、つまむ・引く動作を通して「手の使い方」を学んでいます。
そこに“素材の違い”を加えると、より感覚を刺激できます。
【おすすめ素材】
・100円ショップでも買えるチュール生地。
ふわふわ・透け感・ひらひらと揺れる動きが子ども心をくすぐります。

【遊び方アレンジ】
・箱やティッシュケースに色とりどりのチュールを入れて「ひっぱりあそび」
・いないいないばあのタイミングで上から降らせて“ふわふわシャワー”
→「ふわ〜」と笑うその瞬間、感覚と感情が一緒に動いています。
この「楽しい」と感じる体験が、脳の発達を支えます。
■ペットボトルやヨーグルト容器でマラカスづくり
子どもの手にフィットする小さめの飲むヨーグルト容器がおすすめ。
中にビーズ・お米・ボタンなどを入れて、ふたをしっかり閉め、
ビニールテープでぐるぐる巻きにして固定します。

【心理ポイント】
“音が鳴る→うれしい→もっとやってみよう”という繰り返しが、
因果関係を理解する力を育てます。
素材を変えて「音の違い」を楽しむと、聴覚の感度も高まります。
■音のなるおもちゃ
- キッチン太鼓:鍋やボウルに布をかけて、手やスプーンでトントン♪
叩く強さで音が変わるので、試行錯誤しながら楽しめます。 - キラキラ風鈴(ストロー+鈴+リボン)
ストローに小さな鈴やビーズを通し、リボンやアルミホイルを下につけて吊るす。
風でゆれるたびに音と光が変化し、好奇心を刺激します。
3〜4歳:想像力を伸ばすごっこあそび
この頃の子どもは、“まねっこ”がリアルになり、社会の仕組みを理解し始めます。
おままごとやお店屋さんごっこ、人形遊びなどのごっこ遊びは、言葉・感情・想像力を育てるチャンスです。
見られる姿の例
・「いらっしゃいませ」と言いながら、親や友達の動きを真似する
・紙皿や段ボールで小道具を作り、自分なりの世界を作る
・患者さん役やお客さん役を演じ、相手の気持ちを考える
この時期だからこそ、「作る・演じる・やりとりする」の3ステップが自然に学びにつながります。
声かけは「上手にできたね!」より、「どんなお話にする?」「次はどうする?」と想像力や判断力を引き出すのがポイントです。
育つ力と次のステップ
相手の気持ちを考える力や物語を作る力がついてくると、次は「文字や数を取り入れた遊び」や、「簡単なルール遊び」にも興味を持つようになります。
つまり、知育の幅がぐっと広がる時期です。
3~4歳:おすすめの遊び
■お店屋さんごっこ
最近の子どもたちは観察力が抜群!
ポイントカードやキャッシュレス決済まで登場するのが今どきの“進化系ごっこ遊び”です。
【あそび方のヒント】
・段ボールでレジ台を作り、紙で商品やカードを用意
・「ピッ♪」「〇〇円です」などの音やセリフを真似して親子で楽しむ
→大人も思わず「よく見てるなぁ〜」と感心するほど、
子どもは社会を“あそびの中で”吸収しています。
■郵便屋さんごっこ
フェルトで作った赤いバッグに、白いフェルトで郵便マークを貼るだけでテンションアップ!
布用ボンドで貼るだけなので簡単です。
【あそび方】
・封筒やハガキを作って、おうちの人に「おてがみ」を配達
・「〇〇さんのおうちにおとどけです」と言葉を添える
→ 手紙を書く=「相手を思う」こと。
思いやりや表現力が自然に育つ遊びです。
無理に文字を書かせる必要はありません。まるや線を書いた手紙はこれからの成長につながっていきます。
■小道具作り
紙皿や段ボールで看板やお皿を作ると、想像力と集中力が同時に鍛えられます。
「自分で作ったもので遊ぶ」喜びも大きく、達成感が育ちます。
5〜6歳:ルールのあるあそびで考える力を
年長さんになると、順番や勝ち負けを理解できるようになり、ルールのある遊びが思考力のトレーニングにぴったりの時期です。
ただし、勝敗の喜びや悔しさも大事な学び。感情を調整する力(セルフコントロール)が自然に育ちます。負けると悔しくてなかなか切り替えができない姿もあるあるです。「今、学びの途中なんだな」と思って育ちを見守ってあげてください。
見られる姿の例
・すごろくで「次はどうすれば勝てるかな?」と考える
・かるたやカードゲームで順番を待ったり、ルールを守ろうとする
・負けても「次はこうしてみよう」と挑戦する気持ちを持つ
この時期だからこそ、遊びの中で「考える・待つ・工夫する・感情を整理する」力が育ちます。
声かけは「勝ったね!」より、「どうやったら次はうまくいくかな?」と考えるきっかけを与えるのが効果的です。
育つ力と次のステップ
順序性や集中力、戦略的思考がついてくると、次は「複数のルールがあるゲーム」や「生活の中で役立つ計画や判断」も自分でできるようになります。
つまり、この時期の遊びが小学校以降の学びや協調性の土台になるのです。
🔗【元教諭が厳選】家庭でできる幼児教材おすすめ4選|小学校につながる“学びの準備”に!
5~6歳:おすすめの遊び
■お手伝いすごろく
市販のすごろくでもいいですが、家族オリジナルにするのがおすすめ。
【作り方】
・画用紙に道を描いて、マスに「おもちゃを片づけたら3マス進む」などを書くだけ。
・サイコロは牛乳パックの空き箱でも作れます。
→ “家の中のこと”をマスに入れると、子どもが自分の生活と結びつけやすくなります。
■お手製かるた
家族の名前・好きな食べ物・ペットの名前などをテーマにして作ると大ウケ。
【例】
「ぱ」=パパのパジャマ
「り」=りんごをむくママ
→ 身近な言葉ほど記憶に残りやすく、文字への興味が自然に芽生えます。
子どもが読む係をすると、読む力・聞く力・自信の3拍子が育ちます。
■新聞紙ボールゲーム
新聞紙を丸めてボールにし、かごや段ボール箱をゴールに。
「3回投げて何個入るかな?」と遊びながら数の感覚や空間認識を養えます。
→ ルールは簡単、でも「入らなかった」「もう一回!」という気持ちの切り替えが、
忍耐力を育てます。
コラム:勝負にこだわる子への親のサポート
年長さんくらいになると、遊びの中で「勝ちたい!」「負けたくない!」という気持ちがぐんと出てきます。
これは、思考力や集中力が育っているサインでもあります。
親の声かけのポイント
- 「勝ちたかったね、悔しかったね」と気持ちを受け止める
- 「どうやったらうまくできるか考えたね」と工夫を褒める
- 「順番を守れたね」とルールを守る経験も評価する
遊びの工夫
- 難易度を少し下げたゲームで小さな成功体験を積む
- 協力ゲームを取り入れ、勝ち負け以外の楽しみを味わわせる
- 日常の行動をゲームにする(例:お片付けできたら1マス進む)
勝ち負けへのこだわりは成長のサイン。
親は結果より「気持ち・工夫・挑戦」を意識した声かけで、力を伸ばすチャンスに変えられます。
🔗“できた!”を言えない子どもの心理|安心体験で育つ自己肯定感
身近な素材でできる知育あそび
- 洗濯ばさみ:紙皿やカップにつけて指先のトレーニングに。
- ペットボトルのキャップ:色や数を分類したり並べたりして数感覚を育む。
- 紙箱:積み木代わりやごっこ遊びの材料に。
→ 身近な素材で遊ぶことで、子どもは「自分で考えて工夫する」経験が増え、学ぶ意欲の土台ができます。
子どもの心理を活かす関わり方
- 「どうしてそう思ったの?」と聞く → 思考の整理を促す
- 「工夫したね!」と声をかける → 過程を評価する
- 「一緒にやってみよう」 → 自信を支える
遊びの内容よりも、親の声かけや関わり方が“学ぶ心”を育てます。
よくあるQ&A
Q:毎日しなきゃいけない?
A:日常の中に学びの芽はたくさんあります。「数を数える」「順番を待つ」など、暮らしの中でも十分です。
Q:飽きっぽくて続かないんですが…
A:興味が移るのは自然な成長の証です。少しでも楽しんだなら、それで十分な学びになっています。
チェックリスト:おうち知育がうまくいく親の関わり方
□ 「一緒に考えてみよう」と声かけしている
□ 子どもの工夫を見つけて褒めている
□ 失敗してもすぐ口出ししない
□ 「できた!」より「やってみたね!」と声かけ
□ 親自身も楽しむ気持ちがある
まとめ
知育あそびは特別な教材がなくても、日常や家にある素材で十分。
大事なのは「楽しいね」と笑い合う時間です。
その体験が、子どもの考える力・感じる力・挑戦する力を育てる土台になります。
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