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はじめに|動かない・描かない我が子を見て、不安になるあなたへ
支援センターや公園、幼稚園の体験日。
周りの子はすぐに遊び始めているのに、
わが子は親のそばや部屋の端でじっとしている。
「人見知りが強すぎるのかな」
「何もしていないけど、大丈夫?」
「このまま集団に入れなくなる?」
そんな不安を抱えたまま、
家に帰ってもお絵かき帳は白いまま。
でも、その“何もしていない時間”は、本当に空白なのでしょうか。
この記事では、
- 人見知り・場所見知りが強い子の心の中で起きていること
- すぐ描かない子が「あとから伸びる」理由
- 観察型気質の子に多い絵の特徴
- 親が今できる、安心を育てる関わり方
を、子どもの絵と心理の視点から解説します。
結論から|人見知りの子は「見てから描く」タイプ
人見知りの強い子、集団で動かない子の多くは、
行動する前に「観察」と「理解」を終えたいタイプです。
このタイプの子は、
- 安全かどうかを確認する
- 周りの人や空気を読む
- 全体の流れを理解する
- 「ここなら大丈夫」と思えた時に動く
という順番で心が動きます。
つまり、
動かない=止まっているのではなく、内側で準備している状態なのです。
なぜ人見知りの子は、すぐに動けないのか
理由① 安心が整わないと、力を出さない
観察型の子は、
- 知らない場所
- 知らない人
- 先が見えない状況
では、まず「身を守るモード」に入ります。
この段階で無理に動かそうとすると、
- 泣く
- 固まる
- 拒否が強くなる
という反応が出やすくなります。
理由② 全体像が見えないと、始められない
すぐ動く子が
「とりあえずやってみる」タイプだとしたら、
観察型の子は
「どうなるか分かってからやりたい」タイプ。
- 誰がいるのか
- 何をする場所なのか
- どこまでやっていいのか
これを頭の中で整理してからでないと、
行動に移しません。
「何もしていない時間」に、子どもは何をしている?
端っこにいる子、親の後ろに隠れている子は、
次のようなことをしています。
- 他の子の動きを目で追っている
- 大人同士のやりとりを聞いている
- 場のルールを把握している
- 危険がないか確認している
つまり、かなり高度な情報処理をしている状態です。
表情が動かなくても、
心の中はとても忙しいのです。
観察型気質の子に多い「絵の特徴」
特徴① 白紙の時間が長い
観察型の子は、
いきなり描き始めることが少なく、
- 紙を眺める
- クレヨンを並べる
- しばらく何も描かない
という時間が続くことがあります。
これは、
「何を描くかを決めてから描きたい」という心の動き。
衝動的に線を出すタイプとは、スタート地点が違います。
特徴② 一度描き始めると、集中が深い
描き始めた後は、
- 長時間集中する
- 細かいところまで描く
- 途中でやめにくい
といった特徴が出やすくなります。
これは、
頭の中でイメージが完成してから手を動かしている証拠です。
🔗絵を描くのが好きな子どもの特徴|集中力・表現力・観察力が育つ理由
特徴③ 見たもの・覚えたものを再現する
観察型の子の絵には、
- 実際に見た配置
- 人の位置関係
- 遊んだ場面の再現
が後日になって描かれることがあります。
「その場では何もしていなかったのに、
全部覚えていたんだ…」
と、あとから驚く親御さんも少なくありません。
すぐ描かない子は、なぜ“あとから伸びる”のか
理由は明確です。
観察型の子は、
失敗しない準備が整った時に、一気に出すからです。
- 描き始めが遅い
- 表現が少ない
時期があっても、
安心と理解がそろうと、
- 突然たくさん描く
- 表現が豊かになる
- 自分の世界観がはっきり出る
という変化が起きやすいのが特徴です。
親がやりがちなNG関わり
不安なあまり、
次のような声かけをしていませんか?
- 「ほら、みんな描いてるよ」
- 「早く何か描いたら?」
- 「せっかく来たんだから」
これらは、
観察型の子にとって
安心よりもプレッシャーを強めてしまうことがあります。
観察型の子に合った関わり方
① 描かせようとしない
白紙の時間も、
大切な準備の時間。
「描かなくてもいいよ」
「見てるだけでも大丈夫」
この一言で、
子どもの緊張は大きく下がります。
② 見ていることを肯定する
- 「よく見てるね」
- 「考えてるんだね」
行動ではなく、
姿勢そのものを認める言葉が効果的です。
③ 安心できる場所で描く
外で描けなくても、
家で描けていれば問題ありません。
観察型の子にとって、
場所によって出せる力は違うのが自然です。
よくある質問Q&A
Q. 人見知りはいつまで続く?
A. 性格の一部であり、
無理に直すものではありません。
安心経験が積み重なることで、
行動の幅が少しずつ広がっていきます。
Q. 集団に入らなくて、社会性は育つ?
A. はい、育ちます。
観察・理解・想像は、
社会性の重要な土台です。
まとめ|動かない時間は、育っていない時間ではない
人見知りの子は、
- 見て
- 感じて
- 考えて
- 準備してから
自分のタイミングで表現します。
その表現の一つが、
絵です。
今、白紙でも。
今、端っこでも。
その内側では、
確かに心は育っています。
焦らず、比べず、
この子のペースを信じてあげてください。
それが、
あとから伸びる力を支える一番の近道です。
おすすめ教材で描く力をサポート
子どもが白い絵のまま止まってしまうときは、イメージを言葉にしたり、描く順番を整理する教材が役立ちます。特に以下の2冊は、楽しみながら描く力や思考力を伸ばせます。
イメージを思い浮かべながら楽しく描く力を養えるドリルです。特に「何を描くか迷う」子どもにおすすめ。
楽しみながら文章化・表現力を伸ばせます。
📚「描けなくても大丈夫」──シールで手を動かすきっかけづくりにおすすめ
「お絵かきしよう」と言われると苦手意識が強くなる子もいます。
そんなときはまず“描く”よりも“手を動かす楽しさ”を取り戻すのが近道。
貼る → 触る → 手を動かす体験ができるシールブックは、気負わずに楽しめます。
焦らず、無理させず、まずは“楽しめた”の経験を積むことが何よりのサポート。
シールブックは、お絵かきへの苦手意識が強い子にもやさしく寄り添える選択肢です。
🔗発表会や参観日で自信がない子へ|自己肯定感を伸ばす教材ガイド
支援センターや児童館には、「遊ばせるため」よりも「安心して眺められる」おもちゃが多く置かれています。
家でも同じタイプがあると、「見たことがある」という安心感につながることもあります。
くみくみスロープ(木製)
車を転がすだけの単純な遊び。
何もしない子・見ているだけの時期でも視線を向けやすい定番。
木製ミニ食器セット
ごっこ遊びの入口に。
すぐ遊ばなくても、「見る→真似る」心の準備に使われます。
BRIO レールセット
支援センター定番。
触らなくても「世界観を眺める」観察期の子に向いています。
マグネット式おままごと
切る音・感触が楽しい。
手を出せるようになったサインが出やすいおもちゃ。
支援センターのおもちゃを見て、
「家にもあったらいいのかな…」と感じることもありますよね。
でも、今はまだ遊ぶかどうかわからない時期。
無理に一つずつ買いそろえなくても大丈夫です。
最近は、支援センターでよく見るタイプのおもちゃを、必要な時期だけレンタルできるサービスもあります。
「遊ばなかったら返せる」「成長に合わせて替えられる」
そんな親の気持ちを軽くする選択肢として、知っておくだけでも十分です。
🌸 支援センターで悩む親子のための読み進めガイド
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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