このブログはPRを含みます
「あー!もう、今の絶対おかしいって!」
「なんでそんなことするの!最悪!」
リビングに響き渡る、わが子の叫び声。 コントローラーを握りしめ、画面に向かって顔を真っ赤にしている姿を見ると、つい「そんなに怒るならやめなさい」とか、「ゲームなんだから楽しくやりなさいよ」なんて言葉が喉元まで出かかってしまいますよね。

でも、ちょっと待ってください。
あの子が必死にペンキを塗り、時に叫び、時に絶望しているあの画面の中には、実は私たちの知らない「あの子の奮闘」と「心の叫び」がぎゅっと詰まっているんです。
今日は、ペンキで陣地を塗りつぶすあのゲームを題材に、子どもの行動の裏側にある「サイン」と、親としてどう寄り添えばいいのかを、一緒に考えてみたいと思います。
スプラトゥーンに夢中な子の「心のなか」をのぞいてみたら
スプラトゥーンに夢中になるお子さんは、感受性が豊かで、今この瞬間の刺激をダイレクトに受け取る「ピュアな瞬発力」を持っていることが多いんです。
ここでは、スプラ好きな子の特徴をさらに深掘りして、その行動の背景にある「素敵なサイン」を読み解いてみましょう。
1. なぜあんなに「イライラ」しちゃうの?
スプラトゥーンは、数あるゲームの中でも「脳の報酬系」を強く刺激するゲームだと言われています。
- 「塗る」という快感: 真っ白なキャンバスを塗りつぶすような、本能的な心地よさ。
- 「音」と「光」の演出: バシャーン!という音や、キラキラしたエフェクト。
お子さんが負けて怒ってしまうのは、性格が激しいからではなく、「それだけ全身全霊でその世界に没入し、自分の力を発揮しようとしていた証拠」。
「それだけ一生懸命になれるものがあるんだね」と、まずはその熱量をまるごと肯定してあげてもいいかもしれません。
2. 「リアルな戦争もの」を好まない、優しい感性
スプラ好きな子の多くが、リアルな戦争ゲームを避ける傾向にあるのは、彼らが「世界観の明るさ」や「安心感」を無意識に求めているからかもしれません。
スプラトゥーンの世界は、インクで汚れても「パチャッ」と消えて復活する、どこかコミカルでクリーンな世界です。
- 戦いたいけれど、怖すぎるのは苦手。
- 競いたいけれど、暗い気持ちにはなりたくない。
そんな、「闘争心」と「繊細な感性」を両方持っているのが、スプラっ子たちの可愛らしい特徴でもあります。
3. ゲームの好みに隠された「お子さんの才能」
一緒に好きになりやすいゲームから、お子さんの「得意」が見えてくることもあります。
| 一緒にハマりやすいゲーム | お子さんが持っている「サイン」 |
| マリオカート・スマブラ | 「勝負師の才能」:逆境でもあきらめず、次はどう勝つかを瞬時に考える戦略家タイプ。 |
| フォートナイト | 「クリエイターの芽」:ルールの中で自分なりの「型」を作り、工夫することに喜びを感じるタイプ。 |
| マイクラ・どうぶつの森 | 「調和と癒しの心」:激しい刺激のあとに、自分で自分の心のバランスを取ろうとするセルフケア能力の高さ。 |
塗り方に現れる「この子の心の現在地」
あのゲーム、面白いですよね。ただ敵を倒すだけじゃなく、地面を塗った面積で勝負が決まる。だからこそ、その「塗り方」には、驚くほどその子の性格や「今、求めているもの」が映し出されます。

隅っこを黙々と塗る「境界線」の子
自陣のスタート地点付近、誰も見向きもしないような四隅を、丁寧すぎるほどきれいに塗っている子がいます。 「そんなところ後でいいから、早く前に行きなよ!」 せっかちな私はついそう思ってしまうのですが、この行動、実は「安心感の土台作り」だったりします。
学校や外の世界で、自分の居場所が不安定だったり、見通しの立たない不安を感じていたりする子は、まず「ここまでは自分の絶対的な陣地だ」という確証を欲しがります。隅々まで塗る行為は、乱れた心を整える「写経」のようなもの。 「丁寧だね」「ここが塗ってあると、みんなが戻ってきたとき安心するね」と、その慎重さを肯定してあげると、お子さんの肩の力がふっと抜けるかもしれません。
猪突猛進!「突破口」を探す子
一方で、塗りもそこそこに、一目散に相手陣地へ突っ込んでいく子がいます。何度も返り討ちにあっても、また突っ込む。 これは「有能感の確認」です。 現実の世界で、ルールに縛られていたり、「ダメ」と言われることが多かったりする日常。ゲームの中だけは、自分の力で風穴を開けたい。そのエネルギーは、いつか何かを成し遂げるための大切な原動力です。
スプラトゥーンというゲームの懐の深さは、単なる勝ち負け以上に、そのプロセスに「その子らしさ」が100%出てしまうことにありますよね。
先ほど挙げた「塗り方」以外にも、選ぶ武器や立ち回りには、言葉にできない子どもの本音が隠れています。
「ローラー」や「フデ」で塗りつぶす、触覚的な安心感
大きなローラーをごろごろと転がしたり、フデでバシャバシャと地面を叩いたり。こうした武器を好む子は、今、視覚的な達成感よりも「手応え」を求めているのかもしれません。
現実の世界では、頑張っても成果が見えにくかったり、自分の影響力が感じられなかったりすることがあります。でも、ローラーなら通った跡がダイレクトに自分の色に変わる。この「自分が世界を変えている」という強い実感は、自信を失いかけている子にとって、心の栄養剤になります。もしお子さんが「見て!こんなに塗った!」とローラーの跡を見せてくれたら、それは「僕(私)の力を認めて」というサインかもしれません。
「チャージャー」で見守る、慎重派の知略
遠くからじっと相手を狙うスナイパー(チャージャー)のような役割を好む子は、一見、輪に入りたがらないように見えるかもしれません。でも、それは「全体を把握したい」という知的な欲求や、失敗したくないという慎重さの表れでもあります。
学校でも、自分から輪の真ん中に飛び込むよりは、まずは後ろから様子を伺って、安心できるタイミングを探すタイプではないでしょうか。彼らにとって、高台から全体を見渡す時間は、パニックを防ぐための大切な「観察タイム」。「全然戦ってないじゃない」ではなく、「よく見てるね」「今の援護、助かったよ」と、彼らの洞察力に光を当ててあげたいですね。
「潜伏」して待つ、エネルギーの貯蓄
インクの中にじっと隠れて、相手が来るのを待つ。この「潜伏」という行動が多い時は、少し心が疲れているサインであることも。外の世界で刺激を受けすぎたり、常に誰かの期待に応えようと気を張っている子は、ゲームの中でも「隠れる場所」を無意識に探します。
インクの中に潜っている間は、誰からも見られない自分だけの安全地帯。もし、あまりにも動かずに潜っている時間が長いなと感じたら、それは今、日常の中で「何もしなくていい時間」や「一人の静かな場所」を、本能的に求めている証拠かもしれません。ゲームを中断させるよりも、「今はゆっくりしたい気分なんだね」と、その余白を一緒に認めてあげることが、心の回復への近道になります。
武器選びは「なりたい自分」への変身
面白いのは、普段はとてもおとなしくて自分を抑えている子が、ゲームの中ではものすごく攻撃的な武器を選んだり、逆に活発な子が裏方に回ったりすることです。これは「役割のバランス」を取っている状態。
現実の自分とは違う役割を演じることで、心の均衡を保とうとしているんですね。「そんな乱暴な武器使って!」と驚く必要はありません。それは、安全なゲームの世界だからこそ出せる、その子の「多面性」のひとつ。どんな武器を選んでいても、「今日はそんな気分なんだね」と、その時々の心の着せ替えを面白がってみませんか。
「楽しい」と「激しい」の境界線
武器を着せ替えるように、自由な自分を楽しめているうちはいいのですが、だんだんとその熱量が「怒り」に変わっていくことがあります。
さっきまで楽しそうだったのに、負けが込むとコントローラーを投げ出さんばかりに怒り出す。その姿を見ていると、親としては「そんなに不機嫌になるなら、楽しいはずのゲームが逆効果じゃない?」と心配になりますよね。
でも、子どもがそこまで感情を剥き出しにしてもなお、やめられないのには理由があります。それは、本人の意思や性格の問題ではなく、脳の中で「ある物質」が溢れ出しているからかもしれません。
なぜ「あんなに怒るのに、やめない」のか?(脳のガソリンの話)
「そんなにイライラするなら、もうやめなよ!」 これは、私たちが一番言ってしまいがちな、そして一番子どもに響かない言葉です。あんなに怒っているのに、なぜ彼らはやめないのでしょうか。
「脳のガソリン」が止まらない
スプラトゥーンの「ガチマッチ」のように、勝てばランクが上がり、負ければメーターが割れる。あの緊張感の中にいるとき、子どもの脳内ではドーパミン(脳のガソリン)がドバドバと溢れ出しています。 ドーパミンは「期待のホルモン」です。「次は勝てるかも!」という期待感だけで、脳はフルスロットル状態。こうなると、冷静な判断を司る脳の司令塔はお休みモードに入り、本能がハンドルを握ってしまいます。

「戦闘モード」の暴走
そこに追い打ちをかけるのが、負けが込んだ時のアドレナリン(戦闘モード)です。 負け続けると、脳は「命を脅かされている!」と勘違いして、戦闘モード全開になります。 ガソリンが満タンで、アクセル全開の車を、いきなり「時間だからエンジン切って」と止めるのは至難の業。無理に鍵を抜こうとすれば、車(子どもの心)がスリップして暴れてしまうのは、生物として自然な反応なんです。
読者さんのエピソード:ガチマッチの「闇」と向き合った日
先日、あるお母さんからこんなメッセージをいただきました。

「小4の息子がガチマッチで連敗し、『●ね!』『消えろ!』と叫んでいました。あまりの豹変ぶりに怖くなり、無理やりSwitchを取り上げたら、今度は私に掴みかかってきて……。あんなに優しい子がどうしてしまったのかと、一人で泣いてしまいました」
このお話を伺ったとき、私はそのお母さんを抱きしめたい気持ちになりました。本当に、ショックですよね。 でもね、これ、息子さんが悪いわけでも、お母さんの育て方のせいでもないんです。
「負けのループ」という名の蟻地獄
その時、息子さんの画面には、きっと何度も「敗北」の文字が踊り、ランクが下がる非情な音が響いていたはず。子どもにとって、ゲームのランクは「自分の価値」そのものに見えてしまうことがあります。連敗するということは、「自分の全存在を否定され続けている」ような感覚に近いのです。
息子さんの激しい言葉は、相手に向けた攻撃であると同時に、「助けて!こんなに頑張っているのに報われないのが、苦しくてたまらないんだ!」という悲鳴だったのかもしれません。
親ができる「心のクールダウン」具体策
脳がガソリン(ドーパミン)と戦闘モード(アドレナリン)で溢れているとき、言葉だけで止めるのは難しいもの。そんな時は、五感を使って「現実の世界」に引き戻してあげましょう。
- 「温度」でリセットする 「はい、これ」と冷たい保冷剤を渡したり、冷たい飲み物を差し出したりする。急激な「冷たさ」は、高ぶった脳を現実へと引き戻すスイッチになります。
- 「遠く」を見せる 「ちょっと窓の外見て、あのアパートの電気が何個ついてるか数えてみて」なんて、突拍子もないことで視線を遠くへ誘導するのも効果的です。
- 「1分だけ」横に座る 何も言わずに、ただ隣に座って肩を寄せ合う。親の穏やかな心拍数や体温は、暴走した子どもの脳にとって、最強の「鎮静剤」になります。

お子さんの「怒り」が一生懸命さの裏返しだとわかると、少しだけ肩の力が抜けますよね。 とはいえ、いつまでもやめられない夜が続くと、親の方の余裕がなくなってしまうのも事実です。
「サイン」を理解した上で、どうやって現実的にゲームを切り上げ、穏やかな夜を過ごすか。 依存や夜更かしに悩むときに役立つ視点を、こちらの記事にまとめました。
おわりに:ゲームの時間は、親子の「対話の入り口」
ゲームは、子どもをダメにする対象ではなく、「今、この子が何と戦い、何を求めているのか」を教えてくれる教科書です。
塗っても塗っても負けて、それでもまた立ち上がってペンキを塗りに行くわが子。その姿は、いつか社会という荒波に出ていくための、泥臭い練習をしているようにも見えませんか。
「今日もお疲れ様。大変な戦いだったね」
夜、ゲームを終えたあとの静かな時間に、そう声をかけてあげてください。 あなたが自分の奮闘を見ていてくれた。その安心感こそが、ゲームの世界でボロボロになったあの子の心を、現実の世界へと繋ぎ止める一番の「命綱」になるのです。
あとがき
余談:大人がやると「空しか見えない」事件
ここでちょっと白状しますが、私も一度、子どもに勧められてコントローラーを握ってみたことがあるんです。
「お母さんもやってみなよ!簡単だよ!」なんて言われて挑戦したものの、結果はさんざんでした。まず、敵に照準を合わせる「エイム」が、絶望的に合わないのです。
右に動かしたつもりが画面はあらぬ方向へ飛び、気づけば地面か真上を見つめて立ち尽くしている私。その間に、どこからともなく飛んできたインクに一瞬でやられてしまいました。
「……これ、人間業なの?」
指先を繊細に動かし、瞬時に状況を判断し、敵を狙う。大人が「ちょっと散歩に」くらいの気持ちで足を踏み入れると、その情報量の多さと操作の難しさに脳がフリーズしてしまいます。
でも、子どもたちはこの超高度な操作を、まるで自分の手足のようにやってのけます。もし、お子さんがこの世界に夢中になっているなら、それは「凄まじい集中力」と「マルチタスク能力」をフル稼働させている証拠でもあるんですよね。
まだ持っていないけれど、そんな「脳をフル回転させる体験」をわが子にも……という方は、こちらからチェックしてみてくださいね。
今日もお疲れ様でした。明日は、もう少し穏やかなインクの掛け合いになりますように。
【タイプ別】スプラ好きの子にぴったりの「次の一本」
スプラトゥーンで見せてくれるお子さんの「好き」や「得意」に合わせて、次のお気に入りを選んでみませんか?どのゲームもお子さんの心に新しい彩りを与えてくれるはずです。
迷ったときのヒント
- 「もっと熱く戦いたい!」なら、マリカやフォトナ。
- 「ちょっと休憩して落ち着きたいな」なら、マイクラやあつ森。
お子さんの今の心のエネルギーに合わせて、そっと提案してあげてくださいね。
このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
こちらもおすすめ
このブログはPRを含みます
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい育児に悩み、試行錯誤する現役ママです。
教育現場を知っているからこそ「正解」を押しつけず、
親子の心がふっと軽くなる材料を届ける伴走者でありたいと思っています。
- 子どもの絵から読み解く心のサイン
- 不登校・発達グレーとの向き合い方
- じっとしていられない子もOK!な個性派撮影
「一人で抱え込まなくて大丈夫」。
今日をやり過ごすヒントを一緒に探しましょう。









