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こんにちは!ITTI-BLOGへようこそ。
今日もお子さんの溢れるエネルギーを受け止めながら、家事に育児に、本当にお疲れ様です。
お子さんがペンを握ったとき、あなたはどんな気持ちで見守っていますか?
「わあ、何を描くのかな?」とワクワクする反面、
こんなモヤモヤを感じることはありませんか?
「せっかく高いクレヨンを買ったのに、一瞬で飽きてどこかへ行っちゃう」
「紙じゃないところに描こうとして、つい『ダメ!』と怒ってしまう」
「ぐちゃぐちゃにするだけで、全然『絵』にならない……この子、お絵描き向いてないのかな?」
色とりどりの画材を揃えて、準備万端!
……なのに、お子さんの反応がイマイチだったり、逆に親が片付けのストレスでヘトヘトになったり。
そんな経験、きっと一度や二度ではありませんよね。

SNSで見かける「1歳でこんなに上手に描けました!」という投稿を見ては、我が子と比べて溜息をついてしまう。そんな優しいあなたに、まず一番にお伝えしたいことがあります。
「お絵描きが続かないこと」や「きれいに描けないこと」は、決して才能がないわけでも、向いていないわけでもありません。
この記事では、単なる画材の紹介にとどまらず、お子さんの「描きたい!」という心の芽をどう育て、親がどんな気持ちで隣にいればいいのかをじっくりと紐解いていきます。
読み終わる頃には、「あ、これくらい気楽でいいんだ」とお絵描きの時間が楽しみになっているはずですよ。
親が思う「お絵描きが好き」と、子どもの「描きたい」は違う
まず、私たち大人が無意識に抱いている「お絵描き」のイメージを、少しだけアップデートしてみましょう。
大人は「完成品」を求め、子どもは「感触」を楽しむ
大人が「お絵描きが好き」と聞くと、机に座って、色を使い分け、何か具体的な形(りんごや車など)を完成させる姿を想像しがちです。つまり、「作品」を期待してしまうのですね。
でも、小さなお子さんにとっての「描く」は、もっと原始的で、もっとダイレクトな快感です。
- ペンを動かしたら、跡がついた!(発見)
- クレヨンが紙をこする感触が面白い!(触覚)
- 手が汚れた! 色が混ざった!(実験)
お子さんにとっては、描く行為そのものが遊びであり、表現であり、実験なのです。

よくある「あるあるシーン」の裏側
- 紙に描かず、机や自分の手に描きたがる: これは「もっと広い世界に自分の跡を残したい!」という意欲や、肌で色を感じたいという感覚の探究です。
- 色を出すだけで満足する: ペンキャップを開け閉めしたり、色を並べたりするのは、画材という「道具」への興味。これも立派な表現への第一歩です。
- 途中で立ち歩く: 集中力が切れたのではなく、描いたことで満足して、次の冒険(遊び)に移っただけ。1歳や2歳なら、3分集中できれば拍手喝采ものなのです。

「どんな画材がいい?」の前に、知っておきたい大事な視点
「クレヨンがいいの? 色鉛筆がいいの?」と悩む前に、一つだけ心に留めておいてほしい軸があります。それは、画材選びは「上達のため」ではなく「失敗しても大丈夫だと思えるため」にあるということです。
「大事に使って」が壁になる
例えば、とても高価で繊細な画材を与えたとします。親は「高いんだから、折らないでね」「きれいに使ってね」と、無意識にプレッシャーをかけてしまいます。すると、お子さんは「間違えたら怒られるかな?」「汚しちゃダメなんだ」と萎縮してしまい、自由な表現ができなくなります。

画材を選ぶときは、「これなら、多少ぐちゃぐちゃにされても、壁にはみ出しても、笑って許せるな」と親が思えるものを選ぶ。これが、実はお子さんの才能を伸ばす一番の近道なのです。
子どもが「描きたくなる」画材の共通点
それでは、具体的にお子さんの「描きたい!」を引き出す画材にはどんな特徴があるのでしょうか。具体的な商品名ではなく、その「性質」に注目してみましょう。
共通点①:力を入れなくても「スッ」と色が出る
子どもの筆圧は、私たちが思うよりもずっと弱く、不安定です。 「描けた!」という手応えをダイレクトに感じるためには、ペン先が紙に触れた瞬間に鮮やかな色がつくことが重要です。
- おすすめの性質: 水性マーカーや、オイルを多く含む柔らかいクレヨン。 「描けた!」という成功体験の積み重ねが、「次もやりたい」という意欲に直結します。
共通点②:雑に扱っても「心が折れない」
投げる、叩く、踏む。1〜3歳のお子さんにとって、これらはすべて画材との「コミュニケーション」です。
- すぐにポキポキ折れてしまう細い色鉛筆
- 芯を出すのが難しい複雑な道具 これらは、お子さんの「やりたい!」という流れを止めてしまいます。折れにくい太めの画材や、万が一折れても「また削ればいいや」と親が思えるタフな道具が理想的です。
共通点③:正解がない(混ぜても、はみ出してもOK)
「この色を使いなさい」という正解がない画材。 色が混ざってもきれいな水彩絵の具や、重ね塗りが楽しい画材は、「失敗」という概念を消してくれます。「はみ出すのが楽しい!」「色が重なって不思議な色になった!」という驚きこそが、表現の原動力です。
年齢別・気質別に考える画材との付き合い方
お子さんの成長段階によって、画材に求める役割は変わっていきます。
1〜2歳頃:探索と実験の時期
この時期は、描くというより「画材という未知の物体」と格闘する時期です。
- 画材の役割: 握りやすく、口に入っても安心な素材。
- 親の視点: 描くことよりも、紙に跡がつく不思議を一緒に楽しむ。「点々がついたね!」「シュッて動いたね!」と、動きを実況中継してあげましょう。
3〜4歳頃:意図とこだわりが出てくる時期
「赤で描きたい」「車を描きたい」という目的意識が芽生えます。でも、まだ技術が追いつかず、思い通りにいかなくて癇癪を起こすことも。
- 画材の役割: 色の種類が少し増えると、選ぶ楽しさが広がります。
- 親の視点: 上手さを褒めるのではなく、「この赤を選んだんだね」「力強く描いたね」と、お子さんの「こだわり」に注目してあげてください。
5歳以降:イメージと現実のズレに悩む時期
「本物みたいに描けない」と自分を厳しく評価し始める時期です。
- 画材の役割: 細かいところも描けるサインペンや、色が混ざるパステルなど。
- 親の視点: 「本物そっくり」を目指す必要はないことを伝えます。抽象的な色の重なりや、お子さん独自の表現を「面白いね!」と面白がってあげましょう。
親がついやってしまう“描く気をしぼませる関わり”
一生懸命だからこそ、つい口を出したくなるのが親心。でも、こんな言葉には注意が必要です。
- 「こう描いたらもっと上手だよ」 → お子さんの「実験」を「授業」に変えてしまいます。
- 「それは色が違うんじゃない?」 → ピンクのゾウがいてもいい。お子さんの空想の世界を否定しないであげてください。
- 「もう終わり? せっかく準備したのに」 → お絵描きを「義務」に感じさせてしまいます。
これらの言葉が出てしまうのは、あなたがそれだけお子さんに期待し、応援している証拠です。だから自分を責めないでくださいね。 ただ、もし口から出そうになったら、「おっと、今は実験中だった」と一歩下がって眺めてみましょう。
お絵描きが続く「環境作り」の本当のポイント
「環境」とは、何も広いアトリエや高い机を用意することではありません。大切なのは、以下の3つのポイントです。

① 「すぐ出せて、すぐ片付く」導線
子どもの「やりたい!」は、鮮度が命です。 準備に5分かかると、その間に興味は別のところへ移ってしまいます。
- クレヨンと紙をセットにして、カゴに入れておく。
- お子さんが自分で手に取れる高さに置く(安全が確保できる場合)。 「やりたい」と思った瞬間にスタートできる環境は、集中力を育てます。
② 「汚れてもいい」という免罪符
親の「汚さないで!」という緊張感は、お子さんに100%伝わります。

- 大きな新聞紙を敷き詰める。
- 汚れが落ちやすい画材を選ぶ。
- 「汚れてもいい服」をお絵描き専用にする。 親が「いくら汚してもいいよ」と心から思えているとき、お子さんの筆致は驚くほど自由になります。
③ 時間を区切りすぎない
「15時になったからおやつよ、やめなさい」 もしお子さんが集中しているなら、その「ゾーン」に入った瞬間を大切にしてあげてください。5分でも10分でも、納得いくまでペンを動かした後の表情は、とても清々しいものです。
「描かせよう」としないことが、一番の環境作り
最後に、一番大切なことをお伝えします。 それは、「描かせよう」としないことです。
お絵描きは、育てるものではなく、お子さんの中から自然に育っていくものです。 描かない日があってもいい。 一筆描いて、すぐに電車遊びを始めてもいい。 画材を積み木にして遊んでもいい。
親の役割は、管理することでも上達させることでもなく、ただ「表現できる場」をそこに用意し、時々「面白いね」と笑いかけること。
他の子と比べる必要はありません。昨日より少しだけ長くペンを握った、昨日選ばなかった色を手に取った。そんな小さな変化を、あなただけが気づいて、心の中で拍手を送ってあげてください。
まとめ|お絵描きが好きかどうかは、今決まらなくていい
いかがでしたか? 画材選びやお絵描きの環境作りについてお話ししてきましたが、結局一番の環境は、「自分の表現を、そのまま受け入れてくれる大人が隣にいること」に他なりません。

- 雑でもいい。
- 途中でもいい。
- 真っ黒になってもいい。
今日、お子さんが描いたその「ぐちゃぐちゃ」は、世界に二つとない、今この瞬間の命の記録です。
画材を選ぼうとしてこの記事に辿り着いたあなたは、もうすでに、お子さんの感性を誰よりも大切にしようとしている素晴らしいパパ・ママです。
その優しさがあれば、お子さんは必ず、自分なりのやり方で「表現する喜び」を見つけていきます。
明日のお絵描きの時間が、あなたとお子さんにとって、もっと自由で、もっと笑える時間になりますように!
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次回の記事予告 「お家が美術館に!子どもの作品を素敵に飾る、100均活用アイデア」をお届けします。お楽しみに!
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お絵描きに苦手意識がある子は、いきなり「描く」よりも、手を動かす体験から入るほうが安心なこともあります。
貼る・選ぶ・並べる──そんな軽い動きが、表現への第一歩になることがあります。
大切なのは、上手に描くことではなく、「関われた」「楽しめた」という感覚。
こうしたアイテムは、親子の関わりをやさしく支える補助として使うのがおすすめです。
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