
「またイヤイヤが始まった…」「ぐずってなかなか落ち着かない…」と困ることはありませんか? 子どもがイヤイヤしたりぐずったりするのには、ちゃんと理由があります。その心理を理解することで、適切な対策を取ることができるんです。
この記事では、子どものイヤイヤ・ぐずりの心理と、シチュエーション別の落ち着かせる方法をご紹介します。

子どものイヤイヤ・ぐずりの心理と対処法
なぜ子どもはイヤイヤするの?
子どもが「イヤ!」と主張するのは、自我が発達している証拠です。特に2~3歳頃は「自分でやりたい」「自分の気持ちをわかってほしい」という思いが強くなります。しかし、うまく言葉で表現できず、イヤイヤやぐずりとして表れるのです。
ぐずりやすいタイミングとその心理
- お腹が空いたとき → エネルギー不足で不機嫌に。
- 眠いとき → 眠気をうまく処理できず、ぐずる。
- 環境が変わったとき → 不安を感じて落ち着かなくなる。
- 思い通りにならないとき → 自己主張が通らずフラストレーションがたまる。
これらの心理を理解しながら、具体的な対策を考えてみましょう!
【シチュエーション別】子どもの気持ちを落ち着かせる方法8選
1. お出かけ前にぐずる時の対策
予告して安心させる 「あと5分したら出かけるよ」と声をかけ、心の準備をさせる。
2. お風呂を嫌がる時の対策
好きなおもちゃを用意する 「このアヒルさんと一緒にお風呂に入ろう!」と楽しい雰囲気にする。
3. 寝る時間にぐずる時の対策
寝る前のルーティンを作る 絵本を読んだり、子守唄を歌うことで「寝る時間だよ」と伝える。
4. 他の子とケンカした時の対策
気持ちを言葉にしてあげる 「◯◯ちゃんのおもちゃ、欲しかったんだね。でも貸してもらえるか聞いてみようか?」と気持ちを代弁する。
5. ご飯を食べたがらない時の対策
少量から始める 「まずはひとくち食べてみよう!」プレッシャーを与えない。
6. お菓子を食べたがる時の対策
約束を作る 「ご飯を食べたらお菓子を食べようね」とルールを決める。
7. 着替えを嫌がる時の対策
好きな服を選ばせる 「赤いシャツと青いシャツ、どっちがいい?」と選択肢を与えて自分で決めさせる。
8. 外出先で疲れてぐずる時の対策
休憩&気分転換 ベンチに座ったり、お気に入りのぬいぐるみを持たせて安心感を与える。
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1. お出かけ前にぐずる場合
- シチュエーション: 出かける準備をしていると、子どもが突然「行きたくない!」と泣き始める。
- 子どもの気持ち: 「今遊んでいるところを中断したくないし、何か新しい場所に行くのが不安だよ。」
- 対応方法: 子どもが急に切り替えるのが苦手なのはよくあることです。まずは、「あと5分で出発するよ」と事前に知らせ、時間を区切って心の準備をさせましょう。また、出かける先での楽しみを伝えることで、期待感を持たせるのも効果的です。
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2. お風呂に入りたがらないとき
- シチュエーション: 「お風呂に入ろう」と言っても、子どもが「嫌だ!」と拒否する。
- 子どもの気持ち: 「体が濡れるのが嫌だし、シャワーが怖い。今は遊びたい気分なのに、どうしてお風呂に入らないといけないの?」
- 対応方法: 「お風呂で遊ぼうか?」と提案して、楽しい要素を追加するのが効果的です。例えば、お風呂用の玩具や泡風呂を使って、入浴を楽しみの一つに変えることで、自然と気持ちが落ち着きます。

3. 寝る時間にぐずるとき
- シチュエーション: 就寝時間になっても子どもが「まだ寝たくない!」とぐずる。
- 子どもの気持ち: 「まだ遊びたいのに、寝るなんてつまらない!どうしてすぐに寝なきゃいけないの?」
- 対応方法: 寝る時間が近づいたら、まずは穏やかな環境づくりを心掛けましょう。部屋を暗くし、静かな音楽や絵本を読んであげると、子どもの興奮した気持ちを落ち着かせやすくなります。また、「明日はもっと楽しいことして遊ぼうか」と未来の楽しみを話してあげることで、寝ることの意味を伝えられます。
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4. 他の子どもとケンカをしたとき
- シチュエーション: 公園で他の子どもとケンカになり、泣いてしまう。
- 子どもの気持ち: 「あの子が先に僕のものを取ったんだ!どうしてわかってくれないの?」
- 対応方法: まずは子どもの感情をしっかり受け止め、「その気持ち、すごくわかるよ」と共感する言葉をかけてあげましょう。その後、冷静になったタイミングで、どうすればお友だちと仲良く遊べるかを一緒に考えることで、子どもは少しずつ落ち着いていきます。
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5. ご飯を食べたがらないとき
- シチュエーション: ご飯の時間なのに「食べたくない!」とぐずる。
- 子どもの気持ち: 「今は全然お腹が空いてないし、この食べ物は好きじゃないよ。どうして無理に食べさせようとするの?」
- 対応方法: 無理に食べさせるのではなく、「少しだけ食べてみる?」と柔らかい提案をすることがポイントです。さらに、食事をゲーム感覚に変えたり、好きな食材を使って食べる意欲を高めたりすることで、気持ちが徐々に和らいでいきます。
6. お菓子を食べたがるとき
- シチュエーション: ご飯前なのに「お菓子が食べたい!」と泣きわめく。
- 子どもの気持ち: 「あのお菓子、すごくおいしそうで我慢できないよ!なんで食べちゃいけないの?」
- 対応方法: 「ご飯を食べた後で一緒に食べようね」と約束をすることで、子どもの気持ちを落ち着かせます。また、約束が守られたときには、「待てたね、えらいよ!」と褒めることで、子どもも納得しやすくなります。
7. 着替えを嫌がるとき
- シチュエーション: 朝の着替えの時間に「この服は嫌だ!」と抵抗する。
- 子どもの気持ち: 「今の服が気に入っているし、新しい服はなんだか着心地が悪いかも…。どうして着替えなきゃいけないの?」
- 対応方法: 子どもに選択肢を与えることで、気持ちが落ち着きやすくなります。「この服とこの服、どっちがいい?」と問いかけることで、子どもが自分で選んだという満足感を得られ、ぐずりを防げます。
タイプ | イヤイヤの内容 | 具体例 |
---|---|---|
着替えたくない系 | 「まだ遊んでるのに、着替えたくない!」 | 遊びを中断されるのが嫌で、逃げ回る・寝転がる。 |
「この服、着たくない!」 | お気に入りの服しか着たがらない or 気に入らない服は拒否。 | |
「パジャマのままでいたい!」 | 朝になっても脱ぎたがらず、「パジャマがいい!」と主張。 | |
「おむつ(パンツ)替えない!」 | 濡れていても「大丈夫!」と言って拒否。 | |
服の感触に関するイヤイヤ | 「この服チクチクする!」 | 素材の好みが出てくる(タグや縫い目を嫌がる)。 |
「靴下イヤ!」 | 足の締め付け感が嫌で投げる or 脱ぐ。 | |
「ズボンがキツイ!(ゆるい!)」 | ゴムの締め付けや丈の長さが気になる。 | |
自己主張が強くなる系 | 「じぶんでやる!」(でもうまくできない) | ボタンを全部はめようとするが、途中で「できない!」と怒る。 |
「ママがやるのはイヤ!パパがいい!」 | 気分次第で着替えさせてもらう人を指定。 | |
「順番が違う!」 | ズボンから履きたいのに、シャツを着せられて怒る。 | |
「好きな服を選びたい!」 | 組み合わせが変でも、自分の選んだ服じゃないと着ない。 |
8. 外出先で疲れてぐずるとき
- シチュエーション: お出かけ中に疲れてきて、泣き始める。
- 子どもの気持ち: 「歩くのが疲れたし、眠くなってきた…。早く家に帰りたいよ。」
- 対応方法: まずは抱っこやおんぶなど、子どもの体力に合わせた対応をしてあげましょう。また、外出先でのお昼寝や休憩を早めに提案することも、気持ちの落ち着きをサポートします。
9. おもちゃを片付けたがらないとき
- シチュエーション: 遊び終わった後、「片付けたくない!」と抵抗する。
- 子どもの気持ち: 「まだ遊んでいたいのに、なんで急に片付けなきゃいけないの?」
- 対応方法: 「片付けたら、次は何して遊ぶ?」と次の楽しみを用意してあげると、子どもは気持ちを切り替えやすくなります。また、一緒に片付けることで、片付けの負担感が減り、スムーズに進めることができます。
10. 新しい環境に慣れないとき
- シチュエーション: 初めての場所や新しい学校などで「怖い…」と泣く。
- 子どもの気持ち: 「ここがどんな場所か知らないし、誰も知っている人がいないからすごく不安だよ…。どうしたらいいの?」
- 対応方法: 子どもの不安を理解し、寄り添ってあげることが大切です。「最初は誰でも緊張するよ。でも一緒にいれば大丈夫だよ」と安心感を与え、徐々に新しい環境に慣れるようサポートしていきましょう。
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シチュエーションと子どもの気持ちの落ち着かせ方
困りごと | 子どもの気持ちの代弁 | 落ち着かせる方法 |
---|---|---|
お出かけ前 | 不安、遊びたい気持ち | 事前の時間予告、楽しみを伝える |
お風呂嫌い | 濡れるのが嫌、怖い | お風呂遊びを提案 |
寝たくない | 遊びたい、つまらない | 穏やかな環境、未来の楽しみを話す |
ケンカ | 理解してほしい | 共感し、冷静に話す |
食べたくない | お腹が空いていない | 少量から提案、好きな食材を使う |
お菓子を欲しがる | 我慢できない | ご飯後の約束、褒める |
着替え嫌い | 着心地が悪い | 選択肢を与える |
外出先でぐずる | 疲れ、眠い | 抱っこやおんぶ、休憩 |
片付け嫌い | 遊び続けたい | 次の楽しみを用意、一緒に片付ける |
新しい環境 | 不安、恐怖 | 寄り添い、安心感を与える |
一概にイヤイヤ期到来!といっても、イヤイヤが強めに出る子とそうじゃない子がいますよね。これは「自分でやる!」という気持ちの強さには個人差があるからなんです。性格による違いもありますが、環境も大きく影響します。例えば…
- 自己主張が強い子 → 普段から「自分でやってごらん」と任せてもらえる環境だと、自信を持ちやすく、「自分でやりたい!」が強く出やすい。
- 慎重な子 → 親が手伝うことが多かったり、「失敗しちゃうかも」と感じる経験が多いと、やりたがる気持ちがそこまで強くならないことも。
- 兄弟がいるかどうか → 兄・姉がいると「自分もやりたい!」と頑張る傾向があるし、逆に年上の子に手伝ってもらうのが当たり前だと、そこまで主張しないことも。
こういう違いを考えると、「自我の芽生え=みんなが強く自己主張する」わけではないんですよね。環境によって「自分でやりたい!」の出方も変わるのが面白いところです。
イヤイヤ期が強く出る子は、「自分の気持ちを主張する力」はすでにしっかり育っているので、次のステップとして「相手の気持ちを考える」「折り合いをつける」力を育てていくことが大切になります。たとえば、
- 「ママも〇〇ちゃんにこうしてほしいな」など、親の気持ちを伝える
- 「おもちゃを貸してくれたらお友だちも嬉しいね」など、他人の気持ちを考える声かけをする
といった関わりが効果的ですね。
一方、自己主張が控えめな子は、「相手を気にしすぎて自分の意見を言えない」ことが課題になりがち。
- 「〇〇ちゃんはどうしたい?」と意見を引き出してあげる
- 「今のはイヤって言ってよかったよ!」と気持ちを伝えることを肯定する
- 「自分で選べるよ!」と決定の場面を増やす
といった働きかけが、自分の気持ちを表現する力を育てるのに役立ちます。
どちらのタイプでも、「成長に必要な課題が違うだけ」と考えると、その子に合った関わり方をしてあげられますね
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子どものイヤイヤやぐずりには必ず理由があります。その気持ちを理解しながら、今回ご紹介した方法を試してみてください。もし「こんな時はどうすればいい?」というお悩みがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!
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