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3歳を過ぎてイヤイヤ期がおさまってきたと思ったのに、
「あと5分!」「今日は特別でしょ?」「なんでダメなの?」
そんな“言葉での主張・言い返し”が増えて困っている方は多いはず。
それは、3歳以降に増える「交渉期」に入ったサインです。
イヤイヤ期のように感情だけで拒否するのではなく、
“論理・理由・説得”を使って自分の希望を通そうとする――いわば賢いイヤイヤ期。
親は疲れてしまうけれど、発達的にはとても良い成長の段階です。
■ 3歳から始まる「交渉期」とは?イヤイヤ期の次に来る“言語の自己主張”

交渉期とは、子どもが言葉を使って自分の希望を通そうとする時期。
3歳ごろから急激に増え、幼児期を通して続きます。
例:
・「あと1回だけやったら終わりにする」
・「先に寝たら明日元気がなくなるんだよ?」
・「昨日はOKだったから今日もOKでしょう?」
親が思わず唸ってしまうほどの“理由の展開”が始まります。
■ 交渉期の子に見られるサイン(あるあるチェックリスト)
□ 「あと5分」交渉が多い
□ 自分の主張に理由を添える
□ ルールの抜け道を見つけようとする
□ 論破しようとしてくる場面がある
□ 納得できないと不機嫌・泣く
□ 親の矛盾を拾ってくる
□ “約束”を都合よく使う
3つ以上当てはまったら、交渉期の真っ只中だと思ってOKです。
交渉期になると“言葉という新しい武器”を手に入れたみたいで、
一生懸命こちらを説得しようとしてくるんですよね。
理屈はまだちょっとズレてたり、ご都合主義だったりするけど、
その真剣さがまた可愛いんです。
「あと1回だけ!」「昨日はOKだったんじゃん…」
「ママが喜ぶと思ったの!」なんて、
大人の真似をしながら必死に話してくる姿がたまらない。
“いやいや”が“交渉”に変わっただけでも大きな成長で、
心の中で「うわ…ちゃんと考えてる…」って
思わずほほえんじゃう時期ですよね。
■ 交渉期はなぜ起こる?背景にある3歳の発達
3歳ごろは以下の能力が一気に伸びます。
・語彙・会話能力がぐんと伸びる
・気持ちと言葉が結びつきやすくなる
・“こうしたい”という目的意識が強まる
・相手の反応を読みながら話し方を変える
・論理的思考の芽生え
だからこそ、
親が納得する理由を提示できれば自分の希望が通るかもしれない
という思考が生まれ、交渉が増えるのです。
■ 3歳児の「交渉」に疲れない関わり方(交渉期の対処法)
交渉期は“言い負かす”のではなく、納得の仕組みをつくることが大事。
以下の方法はすぐに使えて効果が高いです。
① 選択肢を渡す
→ 「お風呂いや?」→「先にシャンプー?体?」
② 理由は短く・具体的に
×「時間がなくなるから」
〇「ご飯が冷めちゃうから、先にお風呂にしよ」
③ 交渉できるもの・できないものを明確に
→ すべて議論に応じると親が疲弊しやすい
④ 切り替えの儀式を作る
→ タイマー/合言葉/歌/ジャンプ など
⑤ 納得して切り替えられた瞬間を必ず褒める
→ 「言えたこと」より「切り替えられた力」を承認
■ OK対応・NG対応 早見表(迷ったときの基準)
| 子どもの交渉時 | OK対応 | NG対応 |
|---|---|---|
| まだ遊びたい | 「あと〇回で終わろう。一緒に数えよう」 | ダラダラ議論に付き合う |
| 理由を並べる | 「理由はわかったよ。そのうえで今日はAだよ」 | 「うるさい・黙って」など否定から入る |
| 泣いて訴える | 「気持ちはわかるよ。でもルールは同じだよ」 | 泣いたら許す(泣けば通る学習) |
| 親の矛盾を指摘 | 「教えてくれてありがとう。今日はこのルールでいくよ」 | 感情的に言い返す |
| 交渉が長引く | 「ここまでで終わり。またお話は後でね」 | とことん戦って勝つ/負けて譲る |
■ すぐ使える!交渉期の声かけテンプレ
家庭・保育園・幼稚園でよく使われるフレーズです。
・「今はAの時間。Bはそのあとにするよ」
・「AとBどっちにする?自分で決めていいよ」
・「あと〇回で終わり。数えよう」
・「終わったら“できたね写真”撮ろう」
・「どうしたいのか、短く教えてくれる?」
・「気持ちはわかったよ。そのうえで今日はこうするよ」
大切なのは、
拒否させない誘導ではなく、子どもが“自分で選んだ”と感じられる形をつくること。
\ 特集ページ / 交渉期の関わり方で“その後の育ち”は変わる?
3歳以降にぐっと増える交渉期。この時期はただの「ワガママ」ではなく、
自分の気持ち・相手の考え・社会のルールの折り合いを学ぶ時期です。
関わり方次第で、その後に育ちやすい力が変わりやすくなります。
| 交渉期の関わり方 | その後に育ちやすい力 |
|---|---|
| 気持ちを聞きつつ、ルールはぶらさない | 納得して切り替える力 / 協調性 / 自己調整力 |
| 言い負かして沈黙させる | 不満・反抗の蓄積 / 萎縮タイプ |
| 泣いたら許す・粘ったら通る | 駆け引き・親の様子をうかがう行動 |
| 長い議論に付き合いすぎる | “長引かせれば勝てる”という学習 |
大切なのは「勝つ / 負ける」ではなく、親子が納得できる落としどころがあるかどうか。
✔ 1日に1回「納得して切り替えられた」経験があれば十分
✔ 関わり方は、後から何度でもやり直せる
「気持ちは受け止める」「ルールは整える」「できたら褒める」
この3つだけで、交渉期はぐっとラクになります。
イヤイヤ期の次は「交渉期」へステップアップ🌱
イヤイヤ期を少し抜けると、子どもは
「自分で決めたい」「納得したい」という気持ちがぐんと強くなります。
これが “交渉期” の始まり。イヤイヤよりは落ち着くけれど、今度は会話の中での工夫が必要に…。
そんな交渉期をうまく乗りこなすには、言い方・伝え方・提案の仕方がポイント。
下の2冊は、まさにその部分を助けてくれる人気本です📚✨
バランスが難しい交渉期にぴったりの一冊📘

発達障害の子どもの「できる」を増やす提案・交渉型アプローチ―叱らないけど譲らない支援
子どもの「納得したい気持ち」を大切にしながら、親も無理をしない関わり方を紹介。
“叱らず・言いなりにもならない”ちょうどいい距離感がわかりやすく、交渉期の土台作りに◎
“交渉がうまくいく関係作り”にも役立つ1冊✨

子育てベスト100 ― 最先端の新常識×大事なことが全部わかる
「こう言えば伝わる」「こう関わると自信が育つ」など、交渉期のコミュニケーションにも直結する内容がぎゅっと詰まった一冊。
子どもの自己肯定感や、自分で決める力を育てたいママに◎
■ 交渉期は「親子関係が深まる時期」
交渉期はワガママではなく、次の力の発達です。
・自分の意見を言語化できる
・相手の視点を意識する力が育つ
・納得して切り替えられるようになる
・ルールと自由のバランスが理解できる
そして最大のポイントは、
話せばわかる経験を積んだ子は、のちに自己調整力が育ちやすいこと。
完璧に対応しなくてOK。
1日に1回、納得して切り替えられた経験があれば十分です。
今日もがんばる親御さんに
「それでいいんだよ」と伝えたいです。
イヤイヤ期〜交渉期の気持ちのすれ違いも見えてくる!
・交渉期でよく起こる “気持ちの行き違い” を客観的に理解しやすい。
・パートナー同士のすれ違いを減らすヒントにも◎
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
「子どもの絵で心を読む専門サイト」として、日々の子育てに役立つ情報をお届けします。



