
最近、「うちの子、描いた絵を自分で捨てるんです」という声をよく聞きます。
「もう少しうまく描ける気がするから」 「これ、なんか微妙だからいらない」
そんなふうに、自分で判断して手放している子どもたち。一見、主体的でスッキリした様子にも見えますし、「自主性が育ってるんだな」と思いたくなるかもしれません。
でも、ふと気になることがあります。
それって本当に「いらない」?
子どもが描いた絵は、大人から見ると「何を描いたのかな?」「この線はなんだろう?」と首をかしげることもありますよね。でも、描いている最中の子どもの表情を思い出してみてください。
- 真剣な顔でペンを握っていた
- 無言で黙々と塗り込んでいた
- 自分の世界に入り込んで夢中だった
この時間って、子どもにとっては「心の整理」ができている時間かもしれません。完成品そのものより、その過程が大事な場合も多いのです。
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捨てる・残すの判断に「誰かの基準」が混ざっていないかな
「これヘタだから」 「上手く描けなかったから」 「もっといいの描けるから、これはいらない」
そんな言葉の背景に、もしかすると大人の反応があるかもしれません。
- 「もっとちゃんと描けるでしょ」
- 「このへん、雑だね」
- 「これ取っとくほどの絵?」
大人にとっては何気ない一言でも、子どもはそれをしっかり感じ取っています。そうして「絵=評価されるもの」という認識が生まれ、「下手なものは捨てた方がいい」と思うようになることも。

子どもが絵を捨てる 心理:どんな声かけが評価を意識させる?
実は、日常の中の何気ない言葉が子どもの自己評価に影響しています。
✅ ありがちな声かけ
- 「すごいね!上手にできたね」→ できたかどうか=良いこと
- 「〇〇ちゃんみたいに描けたらいいね」→ 比較意識
- 「見せてごらん」→ 評価される前提
これらがすべてNGというわけではありません。でも、頻度が多くなると「上手じゃなきゃ」「見せるために描く」という思い込みにつながることがあります。
🌱 子どもの自己肯定感を育てる声かけ例
「評価」に敏感な時期だからこそ、“プロセス”や“気持ち”に目を向けた声かけを意識してみましょう。
💬 安心できる言葉
- 「どんな気持ちで描いたの?」
- 「この色、あなたらしくていいね」
- 「おもしろい形!どうやって思いついたの?」
- 「描いてるとき、楽しそうだったね」
このような声かけは、子どもが自分の表現に自信を持てるきっかけになります。
🎨 「絵を捨てたがる子」への対応ヒント
✅ チェックリスト:評価を意識しすぎているサイン
- 「上手に描けた?」とよく聞かれる
- 「これは見せなくていい」と言う
- 絵を裏返したり、すぐに捨てようとする
- 描いたあと「変かも…」と自分から否定する
心当たりがある場合は、「完成度」ではなく「描いたときの気持ち」にフォーカスしてみてください。
🎒 元教諭の視点:学校ではどう見ていた?
学校現場では、子どもの作品を評価する場面がある一方で、どんな気持ちで表現したかを大切にしたいという声も多くあります。
図工の時間、子どもが 「下手だから見せたくない」 「うまく描けなかったから捨てたい」 と言うときには、 「この形、好きだった?」 「この色って今の気分かな?」 と、表現の背景を大切にするようにしていました。
🖼 保存か処分か?親にできる“さりげない工夫”
- 「この作品、写真に撮ってアルバムにしようか?」
- 「一時的に壁に貼って“展示”する」
- 「お子さんと一緒に作品ファイルを作る」
思い出として残す方法はいろいろあります。全部を残す必要はありませんが、「これ、好きだった?」と聞くだけでも、子どもの気持ちに寄り添うことができます。
📌 おわりに:作品を捨てるとき、気持ちも一緒に手放してない?
雑に見える作品、途中で終わっている絵、ぐるぐるだけの落書き。 でも、そこには子どもなりの「気持ち」が詰まっていることも多いのです。
「捨ててもいいし、残してもいい」
でも、手放す前に「どんな気持ちで描いたの?」と一言聞いてみるだけで、子どもの中の世界がふわっと開いていくかもしれません。
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