「うちの子、アート好きだけど…なんか毎回、戦場みたいになるんですけど?」
こんにちは。「洗濯機が絵の具まみれの靴下を受け止めてくれる日々」に感謝している母です。
アートって聞くと、ちょっと構えちゃう方も多いですよね。
「才能がないとダメなのでは?」
「道具をそろえるのが大変そう…」
「そもそも、うちの床が無事でいられる気がしない」
でも実は、子どものアート活動って“完成”がゴールじゃないんです。
「この色、変かな?」「ぐしゃぐしゃにしたら面白いかも」
そんな“やってみたい!”の連続が、アートの正体。

そしてその冒険のそばに、ちょっと口を出さずに笑って見てくれる大人がいると…
はい、アート×子ども=宇宙開発クラスの爆発力、誕生です(わが家は何度も爆発済み)。壁や床は犠牲になりましたが・・・・。
このブログでは、
- 子どもがアートにハマる理由(しかも部屋が散らかるのにやめられない理由)
- 家でもできる、汚れず楽しい“ゆるアート”アイデア
- 親が「手を出さない」ことの意外なパワー
などを、元教諭のまじめ視点+日常のちょっとした笑いでお届けします。
「もっと自由に描いていいんだ」
そんなふうに感じられたとき、子どもはもうアーティスト。親もその“応援団長”です。
子どもがアートに夢中になる理由って?
クレヨンを握った子どもの目を見たこと、ありますか?
あれ、何かを“生み出すぞ!”というより、「なんかやらかすぞ!」という目なんですよね(我が家では壁がキャンバス化したこと、数知れず…)。もうね、壁紙選びの時点で、「落書きしても消せる壁紙」一択でした。やらかす感満載の我が子たち。
でもその目の輝き、すごくいいサイン。
子どもにとってアートは「心のままに動ける自由時間」なんです。
- 思いがカタチになる
- 失敗しても怒られない
- 正解がないから、何をしても「OK」
つまり、アートの時間って“自分を肯定できる時間”なんですよね。
それって、大人だってほしくないですか?
誰にもダメ出しされずに、好きなように描いて、ちょっとニヤっとできる時間。
子どもにとっては、それが日常にあるって、とても大きなことなんです。そして描き終わったあとのすっきりした顔。(出し切ったのかな?(笑))ほほえましいですよね。
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家でもできる!汚れない“ゆるアート”5選
「やらせてあげたい気持ちはあるけど、絵の具こぼされたら…精神が持たない」
わかります。よくぞ言ってくれました。
でも大丈夫。汚れない×簡単×自由なアート遊び、ちゃんとあります。
1. お風呂でアート
おふろの壁に描いても大丈夫なクレヨン、知ってます?
水で流せばツルンと落ちて、お風呂の壁が即席ギャラリーに。
なぜかお湯に浸かってると、子どもって2割増でクリエイティブになります。
このおふろ用クレヨンには、「イヤイヤ期」もずいぶんお世話になりました。イヤイヤ期を過ぎた後も、「おふろでお絵かきしたいなぁ」と時々言ってきます。お風呂で描くのが特別なんですかね♪

Bathcrayons バスクレヨン おふろクレヨン 6色 セット BATH-6C
2. 折り紙で“貼るだけ”アート
折らなくてOK。切る、貼る、重ねる、ぐちゃっと丸める。
テーマは「宇宙人の部屋」でも「スライムの散歩道」でも、なんでもアリです。折り紙って、折らなきゃって思っちゃうんですけど、ちぎった折り紙の裏に「ママ、だいすき」って書かれて冷蔵庫に貼られていた時は感動ものでした。ちぎることで指の使い方を覚えたり、切ることでハサミの使い方を覚えたり、折り紙があれば遊びの幅が広がりますね。

協和紙工 折り紙 15cm角 24色 1200枚 010741
3. グルグルおばけアート
適当にグルグル描いて、そこに目や口を描けば…なんかそれっぽくなるやつ。
「失敗=ネタになる」って、実は最高のアート体験です。工作らしくしなきゃと思って、紙皿や紙コップを用意したりしていたんですけれど、トイレットペーパーの芯やティッシュの箱で謎の生き物を作っているのをみて、子どもってすごいなと。
4. 段ボール+ペン=無限ワールド
「これ使っていいよ」と渡すと、大抵ロボットか秘密基地になります。
段ボールって、子どもの創造力にとってはレゴブロックより強い時がある。段ボールは硬いので、「ここに穴をあけて」「ここを切って」など、お手伝いが必要ですが、段々自分でできるようになってきます。それも成長♪

5. 指スタンプアート
床に新聞紙を敷き詰めて、汚れてもいい濡れタオルを用意してから、ぶにゅっと絵の具をパレットに出して指でお絵かきするのもおすすめ。
「指を筆にして描いていい」ってだけで、子どもはテンション爆上がりです。製作が終わったらそのままお風呂にどうぞ!
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親ができる最高のサポートは、“ちょっと引くこと”
つい言いたくなるんです。「お〜じょうず〜!」とか「ここ、もっとこうすると…」とか。
でも、グッとこらえてみてください。上手~♪なんてつい言っちゃいますけどね。
子どもにとっての安心は、「自由にやっていいよ」じゃなくて、「口出されない空気感」なんですよね。
代わりにこんな声かけはいかが?
- 「その色、めちゃくちゃいい味出てる!」
- 「ここ、どうやって描いたの?おもしろいね」
- 「すごい…これは完全に展覧会レベルだね」と、やや誇張で盛り上げる

大人が評価モードじゃなく、共感モードに入るだけで、子どもはもっと自由になります。
アートで育つ3つの“力”
子どものアート活動、ただの「お遊び」とあなどるなかれ。
ちゃんと“人生に効く力”、育ってます。
① 創造力=「空白を楽しむ力」
「ここに何を描こう?」
「次はどの色にしよう?」
大人だったら「失敗しないように…」と考えちゃうところを、子どもはスルスルと自分の感覚を信じて動かします。
これって実は、未来を切り拓く力の原点なんです。
② 自己肯定感=「やってみた自分を好きになる力」
誰に頼まれたわけでもないのに、最後まで描いた。
それを誰かがちょっと笑ってくれた。
それだけで、「自分って、ちょっといいかも」が芽生えるんですよね。
作品が上手とか下手じゃなくて、「描いたこと」そのものが自信になる。
これって、大人だって欲しい感覚です。
③ 感情コントロール=「心を整理する力」
イライラ、もやもや、よくわからない感情。
それを、ただクレヨンでぐるぐる描くだけで、ふっと落ち着く子っています。
「色を塗る」という単純な行動が、子どもにとっては“心の整理整頓”だったりするんですよね。
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まとめ|アートは“今の気持ち”を大切にする時間
子どもが夢中になるアートの時間。
それは、「何かを完成させる」ためじゃなく、「今の自分を楽しむ」ためにあるんです。
親としてできることは、うまくやらせることではなくて、
「ありのまま」を安心して出せる空気をつくってあげること。
絵の具の跡が残っても、意味不明な線のかたまりでも、
それはその日、その瞬間の“こころの記録”なんです。
今日の一枚が、明日の名作になるかどうかはわかりません。
でも「描いてる今、楽しい」って思えたら、それだけでアートは大成功です。
編集後記|アートって、おかずにもなる?
ちなみに最近、うちの冷蔵庫には「卵焼きの気持ちで描いた絵」が貼られています。

「で、どんな気持ちだったの?」と聞いたら、
「う〜ん、お弁当に入れてほしい気持ち」と言われました。
というわけで、今夜は卵焼きです。おいしく焼いて、気持ちに応えようと思います。
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❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 絵が苦手な子にも、アート活動って意味ありますか?
A. むしろ、あります。
アートって「上手に描くこと」じゃなくて「出すこと」が目的なので、塗る・貼る・ちぎるだけでも十分。
苦手な子ほど、“完成を求められない時間”でホッとします。
🔗「うちの子、お絵描きに全然興味なし…」と思ったら読む記事|苦手な子がハマるきっかけとは?
Q2. アートって毎日やらなきゃダメ?
A. ノンノン、大丈夫。
週末だけでも、雨の日だけでもOK。
むしろ「またやりたい!」って思える“間”が、創造意欲を刺激するんです。
Q3. 子どもの作品ってどう保管してますか?
A. 我が家は「写真に撮ってアルバム化」派です。
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💌 さいごに|“描く”ことは、“自分を好きになる”こと
子どもが何かに夢中になっている姿って、それだけで尊い。
その瞬間、誰のためでもなく「自分の心が動くままに手を動かしている」んですよね。
親にできるのは、
手伝うことじゃなく、見守ること。
評価することじゃなく、「へぇ〜!」とリアクションすること。

子どもが描いた線のひとつひとつが、
“今の自分”を大切にしている証拠なのかもしれません。
――今日、1枚描いてみませんか?
お子さんと一緒に、なんとなくでいいんです。
「意味わからんけど楽しい!」が、アートの神髄なのですから。
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