「今日ね！○○くんがね！！」
勢いよく話し始めたかと思ったら、あっという間にエピソード3本立て。
そして最後のオチは「…で、おにぎり落とした」で終わる。

そんな“子どものスイッチ”に、ちょっと笑ってしまう瞬間、ありますよね。

でも、そんなときあなたはどう返していますか？
「だから言ったでしょ〜」なんてつい言ってしまって、
子どもがプイっとそっぽを向いた…。そんな経験、あるかもしれません。

実はこのすれ違い、ほんの一言の“共感”が足りないだけかもしれません。

こんな悩み、ありませんか？

• 最近、子どもがあまり話してくれない
• 話を聞いても「うん」「へぇ」で終わってしまう
• 共感したいけれど、どう返せばいいのかわからない
• つい正論で返してしまい、あとで後悔する

そんなあなたに向けて、この記事では
「子どもが“わかってもらえた”と感じる会話のコツ」を、
元教員の経験をもとに、やさしく解説します。

共感とは？──「子どもの靴を履いて歩く」こと

共感とは、子どもの感じている世界に、そっとおじゃまするようなものです。

子どもはまだ、自分の気持ちを整理したり、言葉にしたりするのが苦手です。
うまく言えないけれど、心の中には「悲しい」「悔しい」「うれしい」といった
いろんな感情が混ざり合っています。

そんなとき、「わかるよ」「そりゃ悲しかったね」など、
気持ちに寄り添うひと言があるだけで、子どもはホッとします。

「この人には話しても大丈夫」──
そう感じた瞬間、子どもの心はあなたに向かってひらいていきます。

これは、親子関係の土台としてとても大きな意味があります。
共感が育つと、子どもは安心して話せるようになり、
自然と自己肯定感や「人と関わる力」も育っていきます。

あわせて読みたい

🔗子どもの“思いやり”はどう育つ？共感力を伸ばす10の習慣

子どもに共感する会話のコツ5つ

子どもとの会話で、つい「否定」「アドバイス」「話の遮り」をしてしまうことはありませんか？
でも、ちょっとしたコツを知るだけで、会話はぐっとスムーズになります。

ここからは、子どもが「わかってもらえた！」と感じる具体的な方法を紹介します。

1. 「わかるよ〜」「そうなんだね」を魔法のように使う

子どもが感じたことをまず受け止めることがスタートです。
たとえば…

子ども：「今日、○○くんに順番抜かされたの！」
親：「順番抜かされたんだ〜。そりゃイヤだったね。うん、わかるよ〜」

この一言で、子どもは「聞いてもらえた」と安心します。
魔法のようにシンプルですが、効果は絶大です。

2. 「それで、どう思ったの？」で気持ちを深掘り

話を聞くだけでなく、ちょっとだけ質問してみましょう。
尋問風にならないように、紅茶を飲みながら話す感覚で。

子ども：「おにぎり落としちゃった…」
親：「そうだったんだ。それでどう思ったの？」

子どもは自分の気持ちを言葉にする練習にもなり、
親は「ちゃんと聞いてるよ」とアピールできます。

3. うなずき・相づち・目線のトリプルセット

テンポよく「うんうん」「へぇ〜」「それで？」と相づちを打つだけで、
子どもは心地よく話せます。ポイントは少し大げさなくらいのリアクションと、目線を合わせること。

子ども：「今日は運動会で…」
親：（笑顔でうなずきながら）「へぇ〜、それでどうなったの？」

これだけで、子どもはノリノリで話し続けてくれます。

4. 「気持ちに名前をつける」テクニック

子どもの感情を言葉で表してあげると、子ども自身も理解しやすくなります。

子ども：「友だちに怒られちゃった…」
親：「それは悲しかったね」
親：「イライラしちゃったんだね」

ちょっとした感情の翻訳機になるイメージです。
自分の気持ちにラベルがつくと、子どもは安心して感情を整理できます。

5. リピート・オウム返しで聞いてるアピール

子ども：「○○くんが僕の順番抜かして…」
親：「順番抜かされたんだ〜。そりゃイヤだったね」

同じ内容を繰り返すだけで、「ちゃんと聞いてもらえた」と子どもは感じます。
お笑い芸人ばりの相づちで、子どもがノリノリになることもあります。

▶︎子ども同士のケンカやトラブルどう対応する？声かけと見守りのコツ

やってしまいがちなNG反応3つ

• 否定から入る：「そんなの気にすることないよ」
  　→子どもは「気にしてるから話してる」のに、受け止めてもらえず落ち込むことがあります。
• アドバイスが先に出る：「じゃあ今度は○○すればいいよ」
  　→子どもはまず共感がほしいだけの場合も。自分の体験や失敗談を交えて話すと安心します。
• 話をさえぎる
  　→子どもは回り道が多く、オチも見えません。忙しくても、あとで「そういえばあの話、大丈夫だった？」と声をかけるだけで十分です。

🔗【子どもの心理】共感力はいつ育つ？年齢別の関わり方と声かけのコツ

共感の会話が育てる、子どもの自己肯定感

子どもとの会話で「わかってもらえた！」という体験は、実は自己肯定感を育てる大きな力になります。

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」と感じる心。
小さな成功体験や、周りからの承認・共感が積み重なることで、子どもは自信を持って行動できるようになります。

話すだけで心が育つ

共感されると、子どもはこう思います。

「私の気持ち、ちゃんと見てもらえた」
「話しても大丈夫なんだ」

この安心感が、子どもにとっての心の土台になります。
安心して話せる環境があると、子どもは自然と自己表現を増やし、自分の考えや感情を言葉にする力が育っていきます。

こんな変化が日常に現れます

• 話しかけてくれる回数が増える
  　些細な出来事でも報告してくれるようになり、親子の会話量がぐっと増えます。
• 感情のコントロールがしやすくなる
  　自分の気持ちを言葉にできるようになると、イライラや悲しみも落ち着きやすくなります。
• 挑戦や自己表現に前向きになる
  　失敗しても「大丈夫、話を聞いてくれる人がいる」と思えると、子どもは新しいことにも挑戦しやすくなります。

共感がもたらす「親の変化」も大きい

親自身も、子どもの気持ちを受け止めることで、驚くほど余裕が生まれます。

• 怒る回数が減る
• 子どもの行動を待つ心の余裕ができる
• 会話が楽しみになり、日常のストレスが軽くなる

親子での気持ちのキャッチボールは、双方にとって心地よい循環を生むのです。

実践例：日常のちょっとした場面で

• 登園前：「今日どんな気持ちだった？」と1分でも聞く
• おやつの時間：ぬりえやお絵描きの合間に、「この色を使ったのはどんな気持ち？」と聞く
• 寝る前：「今日話してくれてありがとう」と声に出す

小さな習慣を積み重ねることで、子どもは「自分は大事にされている」と実感できるようになります。
これが自己肯定感の基礎になり、学校や友だちとの関係にも自然に広がっていきます。

🌷 感情を遊びながら学べる絵本・ぬり絵
子どもが「今日はこんな気持ち」と言葉にする前に、遊びながら気持ちを理解できる教材です。

きもちってなあに? (やさしくわかるきもちのえほん)

💡 共感の習慣を楽しみながらサポート
親子で遊びながら感情を学べる本やぬり絵もおすすめです。

子どものコミュニケ-ション力の基本は共感です: 汐見先生の素敵な子育て

🎨 気持ちを表現する力を伸ばすぬり絵
自己肯定感を高める遊びとしても最適です。

自己肯定感がぐんぐん高まる魔法のぬり絵

まとめ：共感は魔法ではなく、日々の積み重ね

共感の会話は、特別なスキルではありません。
ほんの少し子どもの気持ちに寄り添うだけで、会話はスムーズになり、自己肯定感は自然と育ちます。

大丈夫。あなたのやさしさは、ちゃんと子どもに届いています。
今日も小さな共感を、子どもとの会話の中で重ねてみてください。

🧸こちらもおすすめ｜親子のコミュニケーションを深めたいあなたへ

• ▶︎ぬりえでぐんぐん伸びる力｜遊びの中で育つ非認知能力とは？
• ▶︎STEAM教育とは？子どもの未来を広げる5つの学び
• ▶︎子ども同士のケンカやトラブルどう対応する？声かけと見守りのコツ
• ▶︎英語教育、何がおすすめ？年齢別の始め方と選び方
• ▶︎家族の絵でわかる子どもの心理｜心の中が見えてくるサイン

リビングで宿題をやっているときにぼそっとつぶやき始める我が子♪同じ空間にいるって貴重な時間ですね。

お友達に興味がない…？“共感力が育たない”ときの原因と家庭でできる声かけ

「お友達の気持ちをわかってほしい…」 「うちの子、ちょっとマイペースすぎるかも…」 「お友達が泣いていても気にしていないようで心配…」 そんなふうに、子どもの“共感力”についてモヤ…

「うちの子、思いやりがない？」と感じたら読む共感力の育て方｜年齢別声かけ＆遊びまとめ

ある日、子どもが「ねぇママ、この子、なんで泣いてるのか分かったよ」と言ったら、あなたはどう感じますか？驚きと同時に、「共感力」が育ち始めているサインです。 本記事では、・子どもの共…

「優しすぎるかも？」と思ったら読む、共感力が高い子の育て方

「うちの子、優しすぎて心配です…」なんて、思ったことありませんか？ たとえば── ・アニメを見ていて、悪役が怒られると涙ぐんでしまう・友達が悲しんでいると、自分のことのようにしょん…

「担任が合わない」と言う子どもに親ができること｜不登校を防ぐ5つのサポート

「担任の先生、なんかイヤ…」 新学期が始まってまだ2週間。うちの子がそうつぶやいたのは、ある朝のことでした。 最初は「新しい環境に慣れてないだけかな」と思っていたのですが、よく見て…

「育てにくい子」と感じたときに知ってほしい特徴と接し方のヒント

著者：ITTI更新日：2025-09-09読了目安：7分 「うちの子、なんだか育てにくい気がする」そんなふうに感じたことはありませんか？ 周りの子は楽しそうに遊んでいるのに、わが子…

【日本No.1受賞】ハグモッチ 正規品【さらに改善】【医師の92%が推奨】20万人の眠りを変えた 枕 ふわもち 腰 肩 首 いびき防止 抱き枕 妊婦 誕生日プレゼント 人をダメにする クッション 【品質保証3年】カバー 洗える 高さ調整 たっぷり補充綿「2024年最も売れた枕」 価格：8,888円（税込、送料無料) (2025/7/9時点) 楽天で購入

\ 世界各国から厳選された絵本が毎月届く！ /

普段手に取ることがない異文化を感じさせる絵本は、子どもの視野を広げる絶好のチャンス。
お子さんに多様な文化や価値観を、無理なく自然に学ばせることができます。毎月届くタイプのものって、届いたときの子どものわくわくした表情が見られるから好きです。

翻訳してくれているから、気楽に世界の文化に自然に触れられる！

✅世界の絵本を通じて、グローバルな視点で育児をサポート
✅英語絵本を取り入れる前段階として
✅自分では選ばないような絵本も届き、世界の多様な文化に親しむことができる
✅1歳から年齢に合った本が毎月届き、成長に合わせて楽しめる
✅これからの時代を生きる子どもに必要な、異文化理解を育む絵本

おえかき おもちゃサブスク お友達とのいざこざ お母さんの絵 お父さんの絵 お絵かきワーク お食事エプロン ぐずる ほかの子と喧嘩 イヤイヤ期 イラスト ケーキスマッシュ リカバリーできる人間関係 入学準備 加減を知る 子どものサイン 子どもの心を落ち着かせる 子どもの心理 子どもの気持ち 子どもの絵 子どもの絵　心のサイン 子どもの絵　発達段階 子ども 想像力 子育て 小学校つまづく 小学校入学 心理学 怖い絵 新一年生 残酷な絵 社会性 絵 絵でわかる 絵でわかる心理 育児 育児グッズ 育児用品 自己肯定感 行動心理 赤ちゃんとのおでかけ 造形 離乳食 黒い絵 １歳 １歳おすすめおもちゃ