
「好きな動物を描いてみよう!」とお子さんに声をかけたとき、どんな動物を選びますか?
「ウサギ」なら甘えたい気持ち?「ライオン」なら強くなりたい願望? 実は、子どもが描く動物には、そのときの気持ちや性格が映し出されていることが多いのです。
今回のワークでは、 「好きな動物」から子どもの心理を読み解くヒント をご紹介します!
好きな動物に表れる子どもの心理
子どもが選ぶ動物には、 その子の性格や気持ち、憧れ などが反映されることがあります。代表的な例をいくつか見てみましょう。
ウサギを選ぶ子は?
- やさしくて甘えん坊な傾向
- ふわふわしたものが好きで安心感を求めている
- 人懐っこいけれど、ちょっと怖がりな面も
親の関わり方 「ウサギさん、かわいいね!○○ちゃんもやさしいからかな?」と共感しつつ、安心できる環境を作ると◎
ライオンを選ぶ子は?
- 強くなりたい、リーダーシップを発揮したい
- 自分に自信を持ちたい気持ちの表れ
- 「かっこいい!」と言われることがうれしい
親の関わり方 「ライオンみたいにかっこいいね!○○ちゃんも勇気があるね」と、自己肯定感を高める声かけを。
チョウを選ぶ子は?
- 繊細で自由を好む
- 美しいものに惹かれやすい
- 夢や想像の世界が好き
親の関わり方 「チョウみたいに○○ちゃんも自由で素敵だね!」と、創造性を伸ばせるような関わりを。
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準備するもの
- 白い紙
- 色鉛筆やクレヨン
やり方
- 「好きな動物を描いてみよう!」と声をかける
- どんな動物を描くのか、自由にさせる
- 描いた後に「この動物のどんなところが好き?」と聞いてみる
ポイント
- 動物の特徴だけでなく、「どうしてこれを選んだの?」と聞くと、子どもの気持ちがよりわかる!
- 作品を見て「素敵だね!○○ちゃんはこんなところが好きなんだね」と共感することで、親子の会話も広がる

好きな動物の絵からわかる子どもの気持ち・性格
それでは、どんな動物を描いたか、どんな描き方をしたかについて詳しく見ていきましょう。
1. 温かくやさしい動物を描く子の心理
例:ウサギ、リス、コアラ、子犬
これらの動物を描く子は、基本的に人と関わることが好きで、優しくて温かい性格のことが多いです。
- ウサギ:寂しがり屋な一面もあり、友達と一緒にいることを好む傾向があります。丸くてふわふわしたウサギを描く場合、安心感を求めているのかもしれません。
- リス:家族を大切にする気持ちが強いタイプ。ドングリを持っていたり、巣の中にいるリスを描く場合、家庭や親との絆を重視している可能性があります。
- コアラ:甘えん坊で、人とのスキンシップが好きなタイプ。母親や家族に愛されたいという気持ちのあらわれかもしれません。
- 子犬:元気で遊ぶのが大好きな子に多く見られます。大きな目で笑っている子犬を描く場合、楽しいことを共有するのが好きな性格の可能性があります。

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2. 勇敢な動物を描く子の心理
例:ライオン、トラ、ワシ、サメ
強くてカッコいい動物を好んで描く子は、自分の強さをアピールしたい、負けたくないという気持ちが強いことが多いです。
- ライオン:リーダー気質があり、自信を持ちたい気持ちが表れている可能性があります。たてがみを力強く描くほど、その傾向は強いかもしれません。
- トラ:大胆で行動力があるタイプ。しま模様を細かく描く場合、慎重な一面も持ち合わせているかもしれません。
- ワシ:自由を求める性格。大空を飛ぶ姿を描く子は、型にはまらず、自分の道を切り開きたい気持ちが強いでしょう。
- サメ:強さへの憧れを持ちつつも、実は怖がりな一面も。鋭い歯を強調して描く場合、相手に強く見せたい心理が働いていることも。
3. 想像の世界の生き物を描く子の心理
例:ドラゴン、悪魔、妖精、ユニコーン
ファンタジーの世界の生き物を描く子は、創造力が豊かで、自分の個性を大切にしているタイプです。
- ドラゴン:強さと自由を求める気持ちの表れ。炎を吹くドラゴンを描く場合、情熱的でエネルギッシュな性格かもしれません。
- 悪魔:周囲に合わせるのが苦手で、自分の世界を持っているタイプ。見た目は怖いけれど優しい悪魔を描く場合、自分の中のギャップを表現している可能性があります。
- 妖精:繊細で夢見がちな子が多い傾向。羽をキラキラと描く場合、周囲からもっと注目されたい気持ちの表れかもしれません。
- ユニコーン:ロマンチックで理想を大切にする子が多いです。角を長く描く場合、信念が強く、自分の価値観を持っていることが多いでしょう。
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4. 動物の描き方に表れる心理
同じ動物でも、描き方によって心理状態が変わることがあります。
✓顔の表情を細かく描く:感受性が豊かで、相手の気持ちを考えることが得意。
✓大きくのびのびと描く:自信があり、自己表現が得意なタイプ。
✓小さく端の方に描く:控えめで慎重な性格。周囲の様子をよく観察する傾向。
✓太い線で力強く描く:エネルギッシュで積極的な性格。
✓細い線で丁寧に描く:几帳面で慎重な性格。内向的な一面もあるかも。
親が気をつけたいこと
- 子どもが何を選んでも否定せず、「そうなんだ!」と受け止める
- 「どんなところが好き?」と話をひろげる
- 一人で描くのを苦手な子は、一緒に描いてみる
動物の種類別の親のかかわり方を表にまとめました。
好きな動物別・子どもの心理
好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
---|---|---|
・人懐っこくて友達と遊ぶのが好き ・正義感が強く、頼られるとがんばるタイプ ・さみしがり屋で甘えん坊な一面も |
・「一緒にやろう!」と誘うと喜ぶ ・「お願いしてもいい?」と役割をあげるとやる気UP ・しっかりスキンシップをとって安心感を |
|
・マイペースで自分の世界を大事にするタイプ ・甘えたいけど一人の時間も大切 ・こだわりが強く、好きなことにはとことんハマる |
・無理に構いすぎず、そっと見守る ・「ひとり時間」も大切にする ・気が向いたときに甘えてくるので、その時はたっぷり受け止める |
|
・おっとりしていて優しい性格 ・繊細で、ちょっとしたことで傷つきやすい ・大好きな人にはとても懐く |
・大きな声で怒るより、優しく話すほうが伝わる ・失敗しても「大丈夫だよ!」とフォロー ・安心できる人には懐くので、焦らずじっくり向き合う |
好きな動物別・子どもの心理
好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
---|---|---|
・負けず嫌いでリーダー気質 ・強くなりたい!という気持ちが強い ・自信家だけど、本当は愛情を求めている |
・プライドが高いから、人前で怒るよりも個別で伝えると◎ ・「かっこいいね!」「すごいね!」とリーダーらしさを認めると自信が育つ ・実は甘えん坊な面もあるので、そっと愛情を伝えるのも大切 |
|
・個性的で独自のセンスを持っている ・みんなと同じより、自分らしさを大事にする ・でも意外と慎重で、環境の変化には敏感 |
・個性を大切にしてあげると自己肯定感UP! ・無理にみんなと同じ行動を求めず、「それもいいね!」と認めてあげる ・環境の変化に敏感なので、新しいことに挑戦する時は少しずつ慣れさせる |
|
・おおらかで面倒見がいいタイプ ・我慢強く、どっしりとした安心感がある ・でも意外と頑固なところも |
・「落ち着いてるね」「頼りになるね」と安心感を与えると力を発揮 ・でも、頑固な面もあるので、意見を尊重しつつ「こうするとどうかな?」と提案型で伝える ・ゆっくり考える時間を大切にしてあげる |
好きな動物別・子どもの心理
好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
---|---|---|
・自由が大好き!好奇心旺盛でいろんなことに興味津々 ・縛られるのが苦手で、自分のペースを大事にしたい ・直感的でアイデアが豊か |
・自由を大事にするので、細かく縛らず「好きなようにやってみて!」と見守る ・「なんで?」「どうして?」と興味津々なので、質問にはできるだけ答えてあげる ・アイデアを形にできる環境を作ると、のびのび成長 |
|
・のんびり屋でマイペース ・じっくり考えて行動する慎重派 ・でも、努力家で一度決めたことは最後までやり遂げる |
・のんびりしていても焦らせず、待ってあげることが大切 ・じっくり考えて動くタイプなので、決断を急かさない ・努力家なので「少しずつでいいよ!」と声をかけるとコツコツ頑張れる |
|
・頭の回転が速く、観察力が鋭い ・物事を冷静に見るタイプ ・ちょっとミステリアスで、一人時間を大切にする |
・洞察力があるので、「よく気づいたね!」と観察力をほめると自信につながる ・感情よりも論理的に考えることが多いので、理由をしっかり伝えると納得しやすい ・無理に話しかけず、静かに考える時間を大切に |
好きな動物別・子どもの心理
好きな動物 | 心理的特徴 | 関わり方のコツ |
---|---|---|
・想像力豊かで夢見がち ・独自の世界観を持ち、クリエイティブな発想をする ・ちょっと現実離れしているが、夢を追う力が強い |
・自由にアイデアを出せる環境を作ると才能が伸びる ・「そんなの無理」と否定せず、「面白いね!」と肯定的に受け止める ・夢見がちでも、少しずつ現実的な考え方も伝えてバランスをとる |
|
・人懐っこいけど慎重派で、最初は警戒心が強い ・繊細で敏感だけど、芯がしっかりしている ・一人時間も大切で、じっくり好きなことに没頭する ・小さな幸せを見つけるのが上手 |
・無理に「仲良くしよう!」とせず、そっと見守ると心を開きやすい ・急かさず、マイペースを大事にしてあげる ・好きなことをじっくり楽しめる環境を作る |
おまけ:こんな動物もチェック!
キツネ:賢くて頭の回転が速い。観察力があり、人の気持ちにも敏感。
ペンギン:仲間を大切にする協調性のある子。集団の中での居心地を大事にするタイプ。
キリン:マイペースでのんびり屋さん。でも芯はしっかりしていて、自分の世界を大事にするタイプ。
子どもの絵には、一人一人の個性や気持ちが表れます。「好きな動物」を描いてもらうだけで、たくさんの気持ちを教えてくれるので、是非親子で楽しんでみてくださいね。
動物の好みは変わることも!
成長するにつれて興味が変わることもあるから、「今この動物が好きなんだね!」と、その時の気持ちを大事にしてあげるのがいいね
お絵かきワークの魅力とまとめ
「好きな動物を描いてみよう」というシンプルなワークの中にも、子どもの今の心や性格がたくさん表れます。大切なのは、完成した絵を“評価する”のではなく、“その子らしさを知る”きっかけにすること。
「なぜこの動物にしたの?」
「どんなところが好き?」
そんな問いかけを通して、子どもの心の世界がぐっと身近に感じられるようになりますよ
お絵かきは、 子どもの気持ちを知るための大切なツール です。 「なぜこの動物を描いたのかな?」と一緒に考えることで、 子どもの心の成長 を感じることができます。
ぜひ、お子さんと一緒に楽しんでみてくださいね!
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