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💬 親が気になる「黒ばっかり描く子どもの心理」をやさしく解説
iPadで夢中になってお絵かきをしている子どもを見て安心したのも束の間、見せてもらった絵が「また黒…?」と感じたことはありませんか。
怒るほどではないけれど、どこかモヤっとする。そんな小さな違和感は、実は多くの親が経験しているものです。
今回は「子どもが黒ばかりで絵を描く理由」と「親ができる見守り方」についてまとめました。
🎨 子どもが「黒ばかり描く」3つの心理的な理由
子どもが黒を選びやすいのには、案外シンプルな理由があります。
- はっきり描けて安心するから
デジタル画面では筆圧や透明度で色が薄くなりがち。黒は「ちゃんと描けた!」という実感を得やすい色です。 - お手本が黒線だから
YouTubeやSNSでよく見るイラストは、黒い線画に色を塗るスタイル。自然と真似したくなります。 - 自信を持って描きたいから
描き始めた子どもほど「うまくできた」という感覚を大切にします。黒はその“安心ツール”です。
つまり、黒ばかり描くのは不安ではなく、むしろ前向きな気持ちの表れなのです。
👀 黒ばかり描くときに親が気をつけたいポイント

気になる親の気持ちも当然です。そこで見守りの目安を整理しました。
心配しなくていいパターン
- 背景や小物に色が加わっている
- 線の太さや濃さに変化がある
- 「今日は青も使ったよ」と自分で色を広げている
これらは試行錯誤のサイン。安心して見守ってOKです。
少し気をつけたいパターン
- すべて真っ黒で変化がない
- 同じキャラやポーズばかり
- 描く頻度は減っているのに黒だけ続く
このような状態が数週間以上続くときは、「最近どう?」とさりげなく声をかけても良いかもしれません。
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🧑🏫 元教諭が見た“黒しか使わない期”に隠れた成長サイン
小学校で教えていたときにも、黒しか使わない子は何人もいました。共通していたのは――
- 線の正しさにこだわる
- 失敗を見せたくない
- 他人の目を意識している
つまり、黒は“整えたい欲求”の表れ。心の闇ではなく「きれいに描きたい」という前向きな気持ちです。
だから「黒=不安」ではなく「黒=整理整頓中」と考えると安心できます。
黒ばかりの絵を見て不安になったときは 👉 黒い絵を描く子どもの心理と親のサポート方法
💡 紙とiPadでは違う?黒を多用するときの心理的背景
同じ“黒”でも、紙に描くときとタブレットに描くときでは、子どもの心理に少し違いがあります。
紙に描くときの黒
- ゴシゴシと塗ることで気持ちを発散しやすい
- 強い色を選ぶことで「存在感」を表したい
- 感情のエネルギーがそのまま線や塗りに出る
👉 紙の黒は「心の動きを外に出す色」として使われやすいのが特徴です。
タブレットに描くときの黒
- 黒ははっきり描けるので「安心できる色」になる
- YouTubeやSNSなどのお手本文化の影響で選びやすい
- 設計図のように形を整えるときの“基本の色”として使う
👉 タブレットの黒は「安心と整理のための色」として機能することが多いです。
デジタルと紙で表現が違う理由は 👉 デジタルお絵かきの落とし穴|便利さとひきかえに失ったもの
🤝 黒ばかり描く時期の“親の関わり方”と安心の声かけ例
- 紙の黒が増えたときは「気持ちのエネルギーを出してるんだな」と受け止める
- タブレットの黒が多いときは「安心したい」「うまく描きたい」気持ちがあると理解する
どちらの場合も「黒は悪いサイン」ではなく、子どもなりの工夫や心の表現です。
違いを知っておくと、より安心して見守ることができます。
🌱 「なんか黒いな」と思えたら、それは親の感受性の証
どちらにしても「なんか黒いな」と思ったら、それは親の優れたセンサーです。
- 無理に指摘しない
- 「明るい色を使いなさい」と言わない
- 直感を大切にして、そっと心に留めておく
それだけで十分な見守りのサポートになります。
■よくある質問Q&A|黒ばかり描くときの親の対応
黒ばかり使う子どもを見ると「大丈夫なのかな…」と不安になるのは自然なことです。ここでは、よくある質問に答えます。
Q1. 黒ばかり描くのは心のSOSですか?
→ 必ずしもSOSではありません。むしろ「安心して描ける色」として黒を選んでいることが多いです。まずは心配する前に「描けたね」「すごいね」と気持ちを受け止めてあげることが大切です。
Q2. 無理に色を増やさせたほうがいいですか?
→ 無理に増やす必要はありません。色を提案するときは「この色も使ってみる?」と選択肢として提示するのが◎。子どもが自分で選ぶ感覚を育てられます。
Q3. 黒だけが続いたらどうすればいい?
→ 黒を使う期間が長くても問題ありません。ただし、普段の生活で元気がない、急に情緒が不安定になったなどの変化がある場合は、色より「日常の変化」に目を向けることが大切です。
■「黒ばかり描く子ども」を見守るチェックリスト
次の項目にいくつ当てはまるか確認してみてください。
□ 描く頻度は変わらず続いている
□ 線や形に工夫が見られる
□ 黒でも楽しそうに描いている
□ 他の色にも少しずつ興味を示している
→ 3つ以上当てはまるなら、今は安心して見守ってOKです。
逆に、描くこと自体が減っている・表情が沈んでいる・作品が急に荒くなったなどの変化がある場合は、色ではなく環境や生活の変化の影響を考えてみると良いでしょう。
黒は「悪い色」ではなく、力強さ・集中・自分の世界を守りたい気持ちを表すこともあります。子どもが選んだ色を否定せず、その世界を大切にしてあげることが一番のサポートです。
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✨ おわりに:黒の中にも“成長の光”がある
黒ばかりの絵を見て少し不安になったら、それは子どもをよく見ている証拠。
黒は子どもにとって安心できる色であり、自信を持って描きたい時期の表れです。
やがて赤や青、黄色が加わり、世界は広がっていきます。
「また黒か〜」と感じる中にも、きっと成長の種が隠れています。
「お絵かきだけでなく、造形遊びや通信教材で表現の幅を広げたい」 そんなとき、こちらの記事も参考になります:
【タイプ別】子どもの表現力を育てる通信教育5選 ― 家庭で楽しく“感じる力”アップ
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
このブログでは、子どもの絵から心理を読み取り、心の成長や表現力を親子で一緒に楽しむヒントを発信しています。
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