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「育てにくい子にはわけがある?」|特徴・接し方・親の気持ちを元教諭がまるっと解説
「うちの子、なんだか育てにくい気がする」
そう感じること、ありませんか?
周りの子は楽しそうに遊んでいるのに、うちの子はすぐ癇癪を起こしたり、ひとつのことにこだわったり。
夜泣きがずっと続いて、毎晩ヘトヘト。
公園で他の親子を見ながら「私の育て方、どこか間違ってるのかな…」と涙が出そうになることも。
でも、実はその“育てにくさ”には、ちゃんと理由があるかもしれません。
しかも、それは決して「あなたのせい」ではありません。
元教諭として、そして二児の母として、たくさんの親御さんとお子さんに出会ってきた経験から言えるのは——
育てにくい子には、「その子らしさ」がある。
この記事では、「育てにくい子の特徴」や「発達障害との違い」「チェックポイント」「関わり方のヒント」まで、まるっとやさしく解説していきます。
あなたの心が、すこしでもふっと軽くなりますように。
育てにくい子とは?その定義と感じやすい瞬間
「育てにくい」とはどういうこと?
「育てにくい子」と聞くと、ちょっとドキッとしますよね。
でもこれは決して悪口ではなく、「育児の中で戸惑いやすい特性を持っている子」という意味で使われることが多い言葉です。実は、うちの上の子もいわゆる「育てにくい子」。
最初は、第一子だから敏感になりすぎているのかな?と思いましたが、下の子が生まれて、「今まで感じていた違和感」が確信に変わりました。

たとえば、こんなふうに感じることはありませんか?
- 他の子と比べて癇癪がひどい
- 気持ちの切り替えが極端に苦手
- 睡眠や食事のリズムが整いにくい
- 人との関わりが苦手、あるいは強くこだわる
- 音や光など、感覚への反応が強すぎたり弱すぎたりする
これらの特徴を持つ子は、「育てにくい子」と感じられやすい傾向があります。
でも、それはその子が“悪い”わけでも、“育て方が間違っている”わけでもありません。
親が「育てにくい」と感じやすい瞬間
一番つらいのは、きっと「周りと比べてしまったとき」。
たとえば…
- 支援センターで他の子はスムーズに遊んでいるのに、うちの子はずっと泣いている
- 祖父母に「甘やかしてるからじゃない?」と言われて落ち込む
- きょうだいで全然性格が違って、同じように育ててるはずなのに…と悩む
実はうちの子も、子どもが2歳だった頃、支援センターの玄関で泣き、中に入ることすらできない日が続き、やっと入れたと思ったらひたすら泣く。この時期は「きっとそういうタイプの子なんだ」と自分に言い聞かせながらも、特に周囲と比べて焦り、泣きましたね。
「この子、育てにくいかも…」と感じることに、罪悪感を抱かなくて大丈夫。
むしろ、それはお子さんのサインに気づいてあげられる優しさなんです。
育てにくい子の特徴【年齢別チェック】
子どもの「育てにくさ」は、年齢によっても違って見えるものです。
ここでは、乳幼児期〜小学生まで、それぞれの時期に見られやすい特徴を紹介します。
もちろん、すべてに当てはまらなくても大丈夫。「ああ、こういう子、いるな」「うちの子っぽいかも」と、やさしく読み進めてくださいね。
◆1〜2歳:イヤイヤ期がハイレベル!?
この時期の育てにくさは、ずばり「自己主張の強さと感情のコントロールの難しさ」。
よくあるのがこちら:
- 着替えたくないと、1時間泣き続ける
- 食べ物の“形”が違うだけで食べなくなる
- 抱っこじゃないと全てがストップ
- 公園の順番待ちができず、パニック
「なんでこんなに大変なの…?」と泣きたくなりますよね。でも、これは発達が進んでいる証拠でもあります。
👉この時期のヒント
「〇〇する?」「〇〇と〇〇、どっちがいい?」と選ばせる関わりが効果的です。
「わがまま」じゃなく、「自分で決めたい」気持ちが強いんですね。
◆3〜5歳:集団生活に“なじみにくい”?
保育園や幼稚園が始まると、周りの子との違いがぐっと気になりやすくなる時期。
こんな様子があると、親は戸惑いがちです:
- みんなの輪に入らず、一人遊びを好む
- お友だちにちょっかいばかり出してしまう
- 自分のルールが最優先(順番や遊び方など)
- 音やにおいに敏感で、集団にいるだけで疲れる
先生から「ちょっと気になることがありまして…」と言われると、心がざわざわしてしまいますよね。
👉この時期のヒント
家庭では、「お手伝い」や「ルールのあるゲーム」などで成功体験を積ませてあげるのがおすすめ。
「できた!」が増えると、集団の中でも安心しやすくなります。
◆小学生:グレーゾーンのサイン?
小学校に入ると、急に“生きづらさ”が表面化するケースもあります。
たとえば:
- 集団行動が極端に苦手
- 授業中に立ち歩く、発言が止まらない
- 読み書きや計算が極端に苦手
- 忘れ物・遅刻・準備がまったくできない
- 「〇〇じゃなきゃダメ!」というこだわりが強い
周りと比べて「どうしてできないんだろう」と親が焦ってしまう時期です。これは私自身の経験ですが、この時期になってくると、できないことはそこそこに、意識して何とかなりそうなことに関しては「こういうところがあるから、こうしよう」と子どもと作戦会議をするようになりました。例えば、忘れ物対策に関しては「見える化」してますが、それでも難しいんですよね。子育て、奥が深い。
👉この時期のヒント
「できている部分」に注目して声かけを。
たとえば「今日は忘れ物なかったね」「返事しっかりできてたね」と、具体的に褒めることで、自己肯定感がじわじわ育っていきます。
育てにくい子=発達障害、ではない理由
「うちの子、なんだか育てにくい…」
そんなふうに感じてネットで検索すると、すぐに目につく言葉が「発達障害」。
それを見て、ぐっと胸が苦しくなる親御さんも多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってくださいね。
「育てにくさ」と「発達障害」は、イコールではありません。
◆「発達の特性」はグラデーション
人にはもともと、個性の幅があります。
発達の特性というのは、いわばグラデーションのようなもの。
たとえば、落ち着きがない子もいれば、静かすぎて声が聞こえない子もいます。
こだわりが強い子もいれば、こだわりがまったくない子も。
「どちらが普通か」「どちらが異常か」と単純に線引きできるものではないんです。
◆“グレーゾーン”という言葉の正体
最近よく耳にする「グレーゾーン」ですが、実はこれは医学的な診断名ではありません。
ただ、こんなケースを指すことが多いです:
- 発達障害の診断基準には当てはまらない
- でも、日常生活や集団生活に“ちょっと困り感”がある
- 支援があるとぐっと楽になることがある
つまり「この子は何かおかしい」ではなく、「この子は、少し助けがあればもっと安心できる」というイメージです。
◆HSC(ひといちばい敏感な子)との違い
「HSC(Highly Sensitive Child)」という言葉も注目されていますね。
これは発達障害とは全く別の概念で、次のような特徴があります:
- 感情に敏感で、人の表情や声のトーンをよく読み取る
- 音や光、においなどの刺激に強く反応する
- 深く考え、慎重に行動する
これも“育てにくさ”につながることがありますが、HSCは病気や障害ではありません。
むしろ、感受性が高い・共感力があるという素晴らしい資質の一面でもあるのです。
◆焦らなくて大丈夫。専門家と話してみる選択も
「なんだか育てにくい気がするけど、どうしたらいいか分からない」
そんなときは、一人で抱え込まず、子育て支援センターや小児科、発達支援センターなどで相談してみるのもひとつの手です。私も子育て支援センターで相談し、地域の専門の先生につないでいただきました。
「診断されるのが怖い」と感じる方もいるかもしれませんが、相談=診断ではありません。
あくまで、親子が少し楽になるヒントを探すための場です。
✔まとめ:あなたが感じている“育てにくさ”は、親としての敏感さ
もしかしたら、育てにくさを感じるあなたは、とてもよくお子さんのことを見ている証拠かもしれません。
小さなサインに気づけるって、すごいことです。
それに、「困っているのはこの子じゃない、私なのかも…」と感じているなら、それも正直な気持ちでOK。
親の困りごとも、ちゃんと“支援の対象”なんです。
育てにくい子への接し方|声かけ・関わり方のコツ
「どうしてこの子は、言っても聞いてくれないんだろう…」
「他の子と比べて、何かと大変…」
そんなふうに感じている方へ。
まずお伝えしたいのは、あなたが悪いわけじゃないし、お子さんも悪いわけではないということです。
ただちょっと、「その子に合ったスイッチの押し方」があるだけ。
ここでは、“今日からできる”小さな接し方の工夫をご紹介します。
◆1.「なんでできないの?」より「どうしたらできる?」の視点に
つい言いたくなる「どうして何度言ってもできないの!」という言葉。これ、何度も思いましたし、言いました。
でもこれは、責められているように聞こえて、子どもも固まってしまいがち。親も言い過ぎたと反省。結局、責めても誰も得しないんですよね。
そこで少しだけ視点を変えて、
- 「どうしたら◯◯できそうかな?」
- 「ママと一緒にやってみる?」
- 「このやり方、試してみようか」
といった、“一緒に考える言葉”にしてみると、子どもの反応が変わることがあります。
◆2.「ちゃんとしなさい」はザックリしすぎ
「ちゃんとして!」って、私たちもつい言ってしまいますよね。
でも実はこれ、子どもにはとっても分かりにくいんです。
たとえばこんなふうに、行動レベルまで細かく伝えるのがおすすめです。
- 「イスにおしりをぺったんこしてくれると助かるな」
- 「おもちゃをおうち(箱)に戻そうね」
- 「お口はおやすみして、目と耳でお話聞こう」
指示を具体的にすると、子どもは何をすればいいのかが見えてきます。
◆3.「気持ち→行動」の順で関わる
感情が先に出てくる子には、行動を注意する前に、まず気持ちに寄り添う声かけが有効です。
たとえば:
- 「いやだったんだね」
- 「くやしかったよね」
- 「うまくいかなくてモヤモヤしたんだね」
この「気持ち→行動」の順で接すると、子どもは“分かってもらえた”安心感を感じて、次の行動にもつながりやすくなります。
◆4.反応が返ってこないときは、まず“環境”を見直す
どんなに声をかけても反応が薄いときは、「聞いてないの?」「無視してる?」とイライラしがちですが…
実は、周囲の刺激が強すぎる・疲れている・空腹など、環境や身体の状態が関係していることも。
「いま話すタイミングかな?」
「静かな場所にうつした方がいいかも」
「今日はもうエネルギー切れかも」
そんなふうに“子ども目線での観察”をしてみると、見え方が少し変わるかもしれません。
◆5.親も、余白が必要です
子どもの“育てにくさ”は、親の余裕をあっという間に削っていきます。
だからこそ、こんなふうに考えてみてください。
- 「1日30分だけ、誰のためでもなく自分のための時間をつくろう」
- 「今日できたことを1つでもメモしておこう」
- 「“親”じゃない自分に戻る瞬間を大切にしよう」
親がしんどいままでは、子どもも落ち着きません。
そのしんどさはその立場になってみないとわかりませんし、簡単に言えることではないのですが、
親が少し楽になることは、子どものためにもなるなーとやっと最近感じるようになりました。
何歳までにできないとおかしい?|気になる発達のチェックポイント
「3歳なのに、まだあまりしゃべらない…」
「5歳なのに、椅子にじっと座れない…」
「うちの子、どこかおかしいのかな?」
そんな不安を、誰にも言えずに抱えていませんか?
SNSや他の子との比較で、つい「うちの子、遅れてるかも」と焦ってしまうこと、ありますよね。
でも、発達は“線”ではなく“波”のように進んでいくもの。 一人ひとり、本当にリズムが違います。
とはいえ、「今の様子、見守って大丈夫かな?」という目安がほしいのも本音。
ここでは、年齢別の“気になるポイント”と“見守りの目安”を、やさしく整理してみました。
◆3歳ごろ|言葉が少ない・一人遊びばかりする
よくある心配:
- 「3歳なのに、単語しか出てこない」
- 「呼んでも反応が薄い」
- 「他の子と遊べない」
チェックしてみたいポイント:
- 自分の気持ちや要求を、何らかの方法で伝えようとしている?(指差し・視線・ジェスチャー含む)
- 大人の言葉が、ある程度わかっていそう?
- 興味のあることには集中している?
もし言葉が少なくても、「通じ合おう」という姿勢があるなら、“コミュニケーションの芽”は育っていると考えられます。
◆4〜5歳ごろ|落ち着きがない・こだわりが強い
よくある心配:
- 「じっとしていられない」
- 「予定変更にパニックになる」
- 「すぐ怒って暴れてしまう」

見守りのヒント:
- 遊びの中で、少しずつルールを守れるようになってきている?
- 気持ちが切り替わるまでに時間がかかるだけかも?
- “苦手な場面”に偏りがある?(集団、音、感覚など)
この時期は、「感情のエンジン」がまだ大きすぎて、ブレーキが追いついていない状態。
育てにくさ=問題ではなく、脳の発達段階の個性かもしれません。
◆こんなときは専門機関に相談を
「どう関わっても通じ合えない気がする」
「家庭だけでは限界を感じる」
そんなときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫。
相談先の例:
- 地域の保健センター
- 子育て支援センター
- 発達相談窓口(自治体)
- 幼稚園・保育園の担任や巡回相談の先生

専門家に相談することは、決して“何かが悪い”わけではありません。
むしろ、「この子の得意な育ち方を一緒に探す第一歩」です。
さいごに|焦ってしまう親のあなたへ
育てにくさを感じると、「わたしの育て方が悪かったのかな」と思ってしまいがち。
でも、それは違います。
“育てにくい”と感じるのは、それだけ子どもをちゃんと見て、真剣に向き合っている証拠です。
そして、そんなふうに悩む親の姿こそ、子どもにとっての“安心できる土台”になります。
どうか、自分を責めすぎないで。
親だって迷っていいし、立ち止まっていいんです。
このブログが、あなたの中の“ちょっと安心できる場所”の一つになりますように。
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教育と写真、どちらも「子どもと向き合う」ことを軸に歩んできました。
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