
「今日ね、◯◯くんに“バカ”って言われた…」
急にポツリとこぼすように話し出したわが子に、ドキッとした経験ありませんか?
入学して少し経つ頃、子どもたちは毎日いろんな言葉を交わしながら、友達関係を少しずつ築いていきます。
そのなかには、思わず「そんなこと言われたの」と親が驚くような言葉も混ざっていることがあります。
この記事では、小学1年生が言われやすい言葉と、それを受け取った子の心の中、そして親ができる具体的な対応について、元教諭の視点からやさしくお話しします。
「え、そんな言い方するの?」小1が言われやすいリアルな言葉たち
小1の教室では、言葉づかいがまだまだ未熟な子どもたちが、お互いに距離を測りながら日々やりとりしています。
ときに、悪気はなくても傷つくような言葉を投げてしまうことも。
よく耳にするのはこんな言葉です。
- 「バカって言われた」
- 「あっち行って」
- 「遊ばないって言われた」
- 「仲間に入れてくれなかった」
どれも、言われた側にとっては心にグサッとくる言葉。
でも、言った子ども自身は「ただの冗談」「その場の感情」であることも多いんです。

子どもの心の中:「自分が悪いのかな…」と感じやすい年ごろ
言葉をぶつけられたとき、子どもは
「どうしてそんなこと言われたんだろう?」
「自分が悪かったのかな?」
と、理由を自分の中に探そうとします。
とくに真面目な子やおとなしい子は、感情をうまく出せずに、モヤモヤを抱えたまま我慢してしまうことも。
だからこそ、親が気づけることって、とても大事なんです。
親が気づける力:「なんか元気ないな」と思ったら
子どもは直接「嫌なことがあった」と言うとは限りません。
でも、よく観察しているとサインはちゃんと出ています。
- なんとなく元気がない
- 夕方になると疲れてイライラ
- 急に話したがらなくなった
- 明日の学校の話をしたがらない
こんなときは、**気になる一言があったのかも?**とそっと心に留めておくのがおすすめです。
こんなふうに寄り添ってみよう。心を守る声かけ例
傷ついた言葉を受けとった子どもに、親ができることは「解決」よりもまず「安心」です。
こんな声かけが子どもの心をふわっと軽くしてくれます。
理由を探したくなる気持ちの奥にあるもの
心配になったとき、つい
**「誰に言われたの?」「何かしたの?」**と理由を探してしまうこと、ありますよね。
でも、実はこの問いかけが子どもにとっては
**「自分が悪かったのかな」**と感じさせてしまうこともあるんです。
傷ついて帰ってきた子どもにとって今いちばん必要なのは、「原因探し」よりも、まずは気持ちをわかってもらうこと。
「悲しかったね」
「びっくりしたね」
「そんなふうに言われたら、嫌な気持ちになるよね」
そうやって気持ちにそっと寄り添ってもらえると、子どもは少しずつ心を開いてくれます。
正しさで正すのではなく、その気持ちを受け止めることが最優先。
「自分の味方がいる」ことを感じられると、子どもは少しずつ安心していきます。
学校で困ったとき、先生に話していいよ
「言いつける」って、悪いことみたいに感じる子もいます。
でも、誰かに言われて嫌だった、悲しかったと伝えることは、
自分を守る大事な力です。
「学校で困ったら、担任の先生か、話しやすい先生に言ってみようね」
「ママにも、何でも言ってくれていいからね」
そう伝えておくことで、子どもは安心して学校生活を送れるようになります。
子ども同士だからこそ、ぶつかることもある
私がわが子に伝えていることのひとつに、こんな話があります。
「●●くんも、おうちで嫌なことがあったのかもしれないね。
ほら、ジャイアンだってそうじゃない?
言われた方は悲しいけど、言った方はちょっとした憂さ晴らしかもしれない。
子ども同士だから、そうなることもあるよ。
大人でもあるくらいだからね。」
理不尽なことって、実は大人の世界にもたくさんあります。
私は、学校ってそういう現実社会の縮図みたいな場所だと思っていて、
「うまくいかないこと」「他人とうまく付き合うこと」を練習する場でもあるなと感じています。
勉強なんて、その気になればいつでもできます。
でも「誰かと一緒にいること」「思い通りにいかないこと」には、
慣れたり、対処法を学んだりする経験が必要です。
だから、悲しい思いをすることも、悔しい思いをすることもあると思う。
でもそのたびに、子どもは何かを感じ、気づき、考える。
そのひとつひとつが、生きていく力になると思います。
「全部を華麗にかわさなくていいよ」
「しんどいなあって思う気持ちも、あなたの力になるからね。でも、いっぱいいっぱいになる前にお母さんに言ってほしい!」
そう伝えつつ、子どもが感じた「つらい」「イヤだ」「悔しい」といった気持ちを、否定せずにまるごと受け止めることも、同じくらい大事にしたいと思っています。
その気持ちを安心して話せる場所があるだけで、子どもはまた一歩、前に進める気がするから。
最後に:小さな心のひっかかりに気づけるって、すごいこと
子どもの表情や一言から「何かあるかな?」と気づける親の感性って、実はとても尊いこと。
その気づきが、子どもの心を守る大きな力になります。
心配になったとき、つい「誰に言われたの?」「何かしたの?」と理由を探したくなるけれど、
まずはそっと寄り添って「悲しかったね」と受け止めてあげてくださいね。
子どもは、言葉よりも気持ちをしっかり受け取ってくれる大人の存在で、前を向いていけます
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