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思春期の子どもの絵に隠された心理
色やモチーフから心のサインを読み取る方法
「最近、なんだか話してくれない」
「前はあんなに楽しそうだったのに」
思春期に入った子どもを見て、
こんな違和感を覚えたことはありませんか。
反抗的になったり、急に無口になったり。
この時期の子どもは、気持ちを言葉にするのがとても不器用です。
でも実は、
その代わりに“本音”が出やすい場所があります。
それが、絵です。
思春期の絵は「心の実況中継」
思春期の子どもにとって、絵は
・うまく説明できない気持ち
・誰にも言えないモヤモヤ
を、そっと置いておく場所。
「なんだか暗いな」
「前と雰囲気が違うな」
そう感じたとき、
それは単なる作風の変化ではなく、
心の中で何かが動いているサインかもしれません。
色づかいに表れやすい心の変化
思春期の絵で、まず目につきやすいのが色です。
よく見られる傾向
- 明るい色が多い
→ 気持ちが前向き、エネルギーが外に向いている - 寒色(青・紫・緑)が増える
→ 落ち着きたい、不安や距離感を感じている - 黒・灰色が目立つ
→ 怒り、悲しみ、心を閉じたい気持ち
大切なのは、
一枚で判断しないこと。
同じ色が何枚も続くときは、
「今、この感情が長く続いているんだな」
と捉える視点が役立ちます。
「黒い色」「赤い色」など、色には感情が表れます。詳しくはこちらの記事で解説しています。
モチーフが教えてくれる思春期の本音
描かれるものにも、心のクセが出ます。
こんな絵、見覚えありませんか?
- 無表情な人物
- 顔がぼんやり、または描かれない
- 一人だけポツンといる構図
- 同じキャラ・同じ世界観ばかり
これらは
「誰かに見てほしい」
「でも、どう出していいかわからない」
という葛藤のあらわれであることも。
反抗的に見えても、
実はとても繊細な時期です。
構図・余白にもヒントがある
絵の配置やバランスも、心の状態を映します。
- 余白が多い
→ 気持ちを持て余している、距離を取りたい - 紙いっぱいに描く
→ 感情があふれている、自己表現欲求が強い - 端に寄った構図
→ 自分の居場所を探している感覚
これらは診断ではなく、
変化に気づくための目安として見るのがポイントです。

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思春期ならではの「絵の変化」あるある
この時期、多くの子に見られる変化があります。
- 急に「かわいい絵」を描かなくなる
- 抽象的・無機質な絵が増える
- 落書きや黒いキャラばかり描く
これは反抗というより、
「子どもっぽさ」から距離を取ろうとする自然な流れ。
驚かず、否定せず、
「今はこういう時期なんだな」と一段引いて見ることが大切です。
🔗子どもが描く“ちょっと心配な絵”には意味がある!火事・包丁・泣き顔…親ができる対応とは?
親が焦らず寄り添うための3つのポイント
① 解釈を押し付けない
「この絵、病んでる?」
と決めつけないこと。
まずは
「どんな気持ちで描いたの?」
と、余白を残した聞き方を。
② 共感から入る
アドバイスより先に、
「気になる絵だね」
「なんか伝わってくるね」
それだけで、子どもは安心します。
③ 無理に解決しようとしない
思春期の気持ちは、
“解決されたい”より
“わかってほしい”が優先です。
少し立ち止まって見たいサイン
次の状態が長く続く場合は、
絵だけでなく生活全体を見てみましょう。
- 暗いテーマの絵が何週間も続く
- 表情・会話・睡眠にも変化が出ている
- 絵を見せるのを極端に嫌がる
この場合は、
学校の先生や専門家に相談することも、
立派な「親の選択」です。
親向けチェックリスト
「この絵、ちょっと気になる?」セルフ確認用
- □ 最近、黒・灰色・暗い色ばかり使っている
- □ 人物の表情がなく、目や口が強調されている
- □ 人がとても小さく描かれている/消えそう
- □ 同じモチーフを何度も繰り返し描く
- □ 絵の余白が極端に多い、または塗りつぶしている
- □ 描いた絵について話したがらない
- □ 絵の変化と同時期に、無口・反抗・元気のなさが増えた
※3つ以上当てはまる場合は、「心配」よりも対話のきっかけとして意識すると◎
Q&A
Q1. 思春期の子が黒い絵ばかり描くのは危険ですか?
A. 必ずしも問題があるとは限りません。感情を整理するために黒を選ぶことも多く、重要なのは「一時的か」「他の変化も続いているか」です。
Q2. 無表情な人物の絵は何を意味しますか?
A. 気持ちを言葉にできない、感情を抑えている状態の可能性があります。「どうしてこの顔にしたの?」と評価せずに聞くことが大切です。
Q3. 絵から心理を決めつけてもいいのでしょうか?
A. 決めつけはNGです。絵は診断ではなく“サイン”。会話の入口として使うのが正解です。
Q4. どんなときに専門家に相談したほうがいい?
A. 不安定な絵が長期間続く/学校・家庭での不調が重なる場合は、スクールカウンセラーなど第三者の視点が助けになります。
Q5. 親は絵にどう声をかければいいですか?
A. 「変だね」「暗いね」ではなく、「この色、気になるね」「どんな気持ちで描いたの?」と興味+共感を意識しましょう。
まとめ|思春期の絵は、心の窓
思春期の子どもは、
言葉より先に、絵で気持ちを出すことがあります。
絵は
・問題の証拠
ではなく
・心を守る手段。
「ちょっと気になるな」
その感覚を大切にしながら、
否定せず、急がず、寄り添う。
それだけで、
親子の距離は、少し縮まります。
💡関連記事まとめ
🔸「黒い絵ばかり描く子の心理とサポート法」
🔸「家族の絵に現れる心のサイン完全ガイド」
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こんにちは!ITTI-BLOG(イッチーブログ)を運営している、いっちーです。
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