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こんな家族の絵、見たことありませんか?「お母さんだけ大きい」その理由と、親が知りたい心の内側
こんにちは!ITTI-BLOGへようこそ。
「あれ、私、こんなに大きいの?」
お子さんが描いた家族の絵を見て、ふとそんな風に驚いたことはありませんか?
他の誰よりも、画用紙いっぱいに大きく描かれたお母さん。
それは単なる「描き間違い」でも、「遠近法の未熟さ」でもありません。
その「大きさ」は、お子さんの心の中で、あなたという存在がどれほどの面積を占めているか。どれほどの安心感で、その子の世界を包み込んでいるかを表す、目に見える『愛のカタチ』なのです。
今日は、お子さんが描く「大きすぎるお母さん」の絵に隠された、温かなサインについてお話しします。読み終わる頃には、目の前のその絵が、世界でたった一つの「感謝状」に見えてくるはずです。

子どもの絵は“心の鏡”|言葉にならない気持ちをどう読み解く?
子どもの描く絵には、「嘘」がありません。
私たち大人は「木を描くなら茶色と緑」「お父さんはお母さんより背が高いはず」という知識や常識で絵を描きますが、子どもたちはもっと自由です。
心理学の世界では、絵を通じてその人の内面を探る「投影法」という手法があります。有名なものだと「動的家族画(KFD)」などがありますが、難しく考える必要はありません。子どもにとっての絵は、「今、自分の心が何を感じているか」を映し出す鏡のようなものなんです。

描く対象・位置・大きさには「意味」がある
子どもが家族を描くとき、無意識のうちに以下のような要素に自分の感情を乗せています。
- 大きさ: その存在の心理的な影響力、関心の高さ。
- 描く順番: 自分にとって大切、または意識している順に描くことが多い。
- 距離感: 自分と相手の心の距離。
- 省略: 描かなかったもの(実はこれも大事なサイン)。
ただし、ここで一つだけ大切なお約束があります。それは、「一つの特徴だけで、決めつけないこと」です。
「お母さんが大きいから、お母さんが支配的だ!」なんて短絡的に結びつけるのは、ちょっと待って。絵はあくまで「その時の心のスナップ写真」です。昨日の喧嘩を引きずっているかもしれないし、逆に今朝お母さんに褒められて「大好き!」が爆発しているだけかもしれません。
プロが使う心理検査と、お家で楽しむ鑑賞は別物。私たちは、評論家ではなく「一番の理解者」として、ゆったりとした気持ちで絵に向き合いたいですね。
「そうか、この子は私に甘えたかったんだ」
「私の顔色を、こんなに見ていたんだな……」
そう気づいたとき、胸がギュッとなるかもしれません。 でも、自分を責めないでくださいね。
子どもがお母さんを大きく描くのは、その子にとって、あなたが「世界のすべて」だから。 そんなに大きな存在のあなたが、申し訳なさそうに下を向いていたら、子どもはもっと不安になってしまいます。
大事なのは、分析の正解を見つけることじゃない。 「そうだったんだね」と、まずはあなたが肩の力を抜いて、自分自身に「いいよ」と言ってあげることなんです。
ちょっとここで、深呼吸してみませんか?
お子さんのサインを一生懸命読み解こうとしているあなた。その姿は、本当にかっこよくて、尊いです。
でも、かつての私は、そうやって「どうしてだろう・・・」に必死になるあまり、自分の心がカラカラになっていることに気づけませんでした。わが子の特性と向き合いすぎて、自分を一番後回しにしていた私が、ようやく「自分にニコッ」と笑えるようになるまでの物語をnoteに置いています。
「今、まさにカラカラ」の人がいたら、少しだけ、あなたの心を緩めに来てください。
なぜ「お母さんが大きい」の? 安心・甘え・気持ちの距離が絵に出る理由4選
さて、本題の「巨大なお母さん」問題です。
なぜ、お子さんはあなたをあんなに大きく描いたのでしょうか? 代表的な4つのパターンを見ていきましょう。
1. 「安心感が強い」サイン(安全基地としてのお母さん)
これが最も多いケースです! 子どもにとって、お母さんは何があっても自分を守ってくれる「安全基地」。 お腹が空いた時、転んで痛かった時、不安な時……。いつも真っ先に助けてくれるお母さんは、子どもにとってこの世で最も頼もしく、巨大な存在なんです。
- 心理の背景: 「この人がいれば大丈夫」という絶対的な信頼感。
- 親へのヒント: 「大きく描いてくれたんだね!お母さんのこと、しっかり見てくれてるんだ」と、その存在感を認めてあげてください。それは、お子さんの自己肯定感が育っている証拠でもあります。
2. 「もっと甘えたい!」というピュアな欲求
「お母さん、こっち向いて!」という甘えの気持ちが、大きさとして現れることがあります。 特に、下に弟や妹が生まれたばかりだったり、お母さんが仕事で忙しかったりする時期。「もっと僕(私)のことを見て!」「もっと抱っこして!」という切実な願いが、お母さんを大きく、魅力的に描かせるのです。
- 心理の背景: 愛情を独り占めしたいという欲求の表れ。
- 親へのヒント: 否定するのではなく、「お母さんも〇〇ちゃんが大好きだよ」とぎゅっと抱きしめる時間を増やしてみましょう。絵の中の大きさは、心の空腹度を教えてくれているのかもしれません。
3. 「ありがとう」を伝えたい! 感謝のエネルギー
「今日、お母さんが作ってくれたハンバーグ、おいしかったな」「公園で一緒に遊んで楽しかったな」。 そんなポジティブな感情がピークに達している時、子どもはお母さんをキラキラした大きな存在として描きます。言葉で「いつも家事をしてくれてありがとう」とは言えなくても、筆先に感謝のパワーがこもっているんですね。
- 心理の背景: 喜びや感謝の気持ちの視覚化。
- 親へのヒント: 「お母さん、こんなに素敵に描いてもらえて嬉しいな!」と一緒に喜んでください。お母さんの笑顔が、さらにお子さんのエネルギーになります。
4. 「不安を確かめたい」という複雑な心理
少しだけ注意して見てあげたいのが、このパターン。 お母さんが怖くて怯えている……というよりは、「お母さんの顔色を伺っている」時に、観察しすぎるあまり大きく描いてしまうことがあります。 例えば、最近お母さんがイライラしていたり、体調が悪そうだったり。子どもは敏感にそれを察知して、「お母さん、大丈夫かな?」「怒ってないかな?」と、注目せざるを得なくなっている状態です。
- 心理の背景: 相手の変化を敏感に察知しようとする防衛本能。
- 親へのヒント: もし「最近、私、ガミガミ言いすぎたかな?」と心当たりがあるなら、ちょっと深呼吸。絵は「少しお疲れじゃない?」という、お子さんからの優しい(?)アラートかもしれません。
🔗お絵描きでわかる子どもの気持ち|ママ・きょうだい・特定家族ばかり描く理由
よくある質問Q&A|安心できる見方・受け止め方のコツ
読者の方からよく寄せられる「これって大丈夫?」という疑問にお答えします。
Q1. お父さんが極端に小さいのは、愛情がないから?
A1. そんなことはありません!
お父さんが小さい、あるいは少し離れて描かれている場合、それは「物理的な不在(仕事で帰りが遅いなど)」を反映していることが多いです。また、子どもにとって「遊び相手」という対等な存在だと認識されているからこそ、等身大(小さめ)に描くこともあります。愛情がないのではなく、今の生活リズムがそのまま絵に出ているだけ。休日にたっぷり遊ぶと、次の日には大きくなっているかもしれませんよ(笑)。🔗子どもが家族の絵にパパを描かない理由
Q2. 家族の絵を描きたがらない日は、心理的に問題がある?
A2. 全く問題ありません。
大人だって、家族の顔を見たくない日や、今は一人で集中して迷路を描きたい!という日がありますよね。描かない=不仲、ではありません。「今はこれを描きたい気分なんだね」と、その時の興味を優先させてあげてください。
Q3. 家族の顔を黒く塗りつぶしたり、怖い色を使ったりしたら?
A3. 感情をデトックスしている最中かも。
黒や濃い色は、心理学的に「抑圧」や「不安」を示すこともありますが、同時に「強いエネルギー」でもあります。嫌なことがあった時、絵の中で黒を使うことで、自分のモヤモヤを外に出して整理しているんです。無理にやめさせず、「力強く描いたね」と寄り添い、その後のお子さんの表情を観察してみてください。スッキリした顔をしていれば大丈夫。🔗「この絵、ちょっと怖い…」と思ったら
「受け止める」だけで変わる関係|親ができる具体的な関わり方
子どもの絵を見たとき、一番やってはいけないのが「分析して、問いただすこと」です。
「なんでパパはいないの?」「なんでママはこんなに怖いの?」と聞かれると、子どもは「あ、ありのままを描いちゃダメなんだ」と心を閉ざしてしまいます。
絵は、子どもからあなたへの『お手紙』です。 でも、その手紙を読み解くために、あなたがボロボロになっては元も子もありません。 お母さんが一番大きい絵を描く子は、それだけお母さんの『笑顔』を敏感に感じ取っている子でもあるから。
1. 観察と問いかけの優しい順序
まずは、絵をじーっと眺めてみてください。
「わあ、カラフルだね」「一生懸命描いたのが伝わってくるよ」と、努力や事実をそのまま言葉にすることから始めましょう。
- 「これは誰かな?」
- 「この時、みんなで何をしてるの?」
- 「どんな気持ちで描いたのかな?」
こんなふうに、お子さんの「物語」を引き出すような聞き方がベストです。
2. 「飾る」という最大のご褒美
お子さんが描いた絵を、ぜひリビングや冷蔵庫に飾ってあげてください。
「あなたの表現した世界は、わが家にとって宝物だよ」というメッセージになります。 「お母さんを大きく描いてくれたから、一番目立つところに貼っちゃおうかな!」なんて言うと、お子さんは照れながらも、深い安心感に包まれます。
3. アルバムにして成長を記録する
絵をスマホで撮って保存したり、ファイルにまとめたりするのもおすすめです。
後で見返すと、「あ、この時期はお母さんを大きく描いていたけど、今は自分を大きく描くようになったな」と、自我の成長を感じることができますよ。
年齢・状況で変わる“絵の意味”の見方
子どもの絵は、年齢とともに変化していきます。その時期ならではの特徴を知っておくと、より余裕を持って見守れます。
幼児期(主に安心・関心)
この時期の「大きさ」は、純粋に「好き度」や「関心の高さ」です。 お母さんが大きいのは、世界でお母さんが一番大好きだから。とってもシンプルで幸せな理由ですね。
低学年(自我と関係性の複雑化)
学校という社会に出ると、自分と他者の関係を意識し始めます。 「お母さんは厳しいけど、助けてくれる人」といった、少し複雑な感情が絵に反映されるようになります。大きさのバランスが現実味を帯びてくる時期でもあります。
思春期(自己像と他者像の距離)
高学年から思春期にかけては、あえて家族を小さく描いたり、背を向けて描いたりすることも。 これは反抗期というよりは、「親からの自立」のサイン。お母さんが小さく描かれたら、それは「自分一人で歩き出す準備ができたんだな」と、少し寂しいけれど喜ばしい成長の証かもしれません。
🔗【保存版】年齢・発達段階で変わる子どもの絵|0歳〜思春期まで
子育ての気づきが深まる「おすすめの本」
「子どもとの関わり方を見つめ直したい」「もっと気持ちに寄り添える親でありたい」——そんなとき、そっと背中を押してくれる本をご紹介します。
子どもとの関係がラクになる ヒントが見つかる一冊
親子の関係に悩む誰もが「もっと早く読みたかった」と感じる内容。
親である自分の心を整えることが、子どもとの関係をあたたかく変えていく——そんな大切なことに気づかせてくれる本です。
子どもの絵がくれる“心のサイン”を読み解く

叱ってばかりの毎日に子どもの絵がくれた小さな安心: お母さんの心を癒す色彩セラピー
「子どもの絵って、こんなに気持ちがあらわれるんだ…」と気づかせてくれる優しい一冊。
叱りすぎてしまう毎日や、子育てに余裕がなくなる瞬間にそっと寄り添い、安心を届けてくれます。
まとめ|大きく描かれたお母さんは、子どもの心の真ん中にいる証拠
いかがでしたか? 「お母さんが一番大きい絵」は、決してあなたが怖いからでも、支配的だからでもありません。
それは、お子さんにとってあなたが「世界の中心」であり、「一番頼りにしている存在」であるという、最高に誇らしいラブレターなんです。

もし、画用紙いっぱいに描かれた自分に出会ったら、こう思ってください。 「ああ、私、この子の安全基地になれてるんだな。今日も一日、頑張ってよかった!」って。
子育ては毎日が戦場(笑)で、余裕がなくなることもありますよね。でも、お子さんの絵が教えてくれる「本当の気持ち」に触れると、少しだけ肩の力が抜けませんか?
絵は、上手い下手ではなく、「愛の形」。 これからも、お子さんが描く自由でパワフルな世界を、隣で一緒に楽しんでいきましょうね。答えは一つじゃないから、一緒に迷いながら進みましょう
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このブログでは、子育て中のちょっとした悩みや工夫、
子どもの行動の心理をわかりやすく紹介しています。
ときには心理診断コンテンツで気分転換も♪
育児を「ちょっと気ラクに、ちょっと楽しく」感じられるような記事を発信中です😊
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正解を探すより、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まる時間を。
※唯一の正解はありません。その子に合うかどうかを、一緒に考えませんか。
\ 答えのない、子育ての迷いの中にいるあなたへ /
ブログでは「教育のヒント」を書いていますが、
実は私自身、毎日が迷いと後悔の連続です。
教科書通りの正解に傷ついたとき、
「この子の場合はどうだろう?」と立ち止まって、
静かに自分と向き合える場所をnoteに作りました。
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いっちー
元教諭(15年+)&プロカメラマン。
わが子の発達グレーやきょうだい児の葛藤に、涙でティッシュの山を築きながら向き合っている現役の母です。
教育の現場を知っているからこそ、外側から「正解」を押しつけられることの息苦しさや、もどかしさを感じてきました。
キラキラした正解の中で、無理をして生きるのはしんどいですよね。
「こうすべき」の前に、「この子の場合はどうだろう?」と、一緒に立ち止まれる場所でありたいと思っています。
子どもの絵に宿るサインや、言葉にならない心の機微をそっと眺めて。
今日をなんとかやり過ごすための「余白」を、一緒に見つけにいきませんか。



